見出し画像

読了!『売れる人がやっている たった四つの繁盛の法則』

「中小企業のブランディングの教科書」だと感じました

「中小企業のブランディングを支援している」株式会社クエストリーの代表の櫻田です。6月に敬愛する笹井清範さんが『売れる人がやっている たった四つの繁盛の法則』という本を出版されました。おめでとうございます。

じっくりと読ませていただきました。四つの繁盛の法則の解説、20の店の事例、繁盛の法則を具体化のための質問、愛される商人の10の心得・・・素晴らしい「まえがき」と「あとがき」がそれらをしっかりと包んでいます。

事例には笹井さんからご紹介いただき、弊社が主催する「ブランディングクラブ」でご講演いただいた経営者の店も掲載されています。読み終えた感想を率直にいうと、「これは中小企業のブランディングの教科書」です。

「四つの繁盛の法則」と「ブランディングの三つの要諦」

笹井さんは本著で、従来の4Pに変わる新たな「4P」として、「philosophy(哲学・理念)」「story-rich product(物語性豊かな商品)」「promise(約束・絆)」「personality(個性・人柄)」を提唱されています。

中小企業のブランディングは、「ミッションを経営の最上位の活動目的とすること」「実現のためにあらゆる経営資源を集中化すること」「具体的な達成手段を体系的な仕組みにすること」、この三点に集約できると考えます。

笹井さんの新たな4Pから生まれた繁盛の四つの法則は、ブランディングの三つの要諦とつながっているように感じました。まさに本書が「中小企業のブランディングの教科書だ」と思った理由がここにあります。

屋号の「未来商い研究所」の「未来」にこめられた意味

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」・・・作家の井上ひさしさんの言葉です。

本書に井上ひさしさんの言葉が重なります。編集者としての長年の経験から導き出された言葉からは、書き手としての気骨と誠実さを感じます。紡がれた文章からは、小さな店への眼差しの優しさと厳しさが伝わってきます。

笹井さんは屋号である「未来商い研究所」の「未来」の意味を、あとがきにこう記しています。「店よし 客よし 世間よし 三方よしに加えて未来よし まことの商人よ 四方よしをめざそう」。みなさん、ぜひ、ご一読を!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?