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さっぱり売れない店、やっぱり売れる店

実店舗の強みは顔と顔を合わせた関係です

僕らの会社は小さな店や企業のブランディングに取り組んでいます。新型コロナウイルス の影響で、世間から聞こえてくるのは「さっぱり売れない」という声のオンパレード、安倍首相の記者発表からとくに大きくなりました。

反面、僕らの取引先からそっと聞こえてくるのは、「やっぱり売れる」という声。何が違うのかなあと考えると、取扱商品や立地や規模ではありません。どうも、それは「ファンとコミュニティの存在」です。

中止や自粛のなかで、自宅で便利に買い物ができるネットは強い、そんな声があがっています。でもね、実店舗には実店舗の強みがあります。それは顔と顔を合わせた関係であり、その延長線上にあるファンの存在です。

お互いがお互いを支え合うリアルなコミュニティ

「オヤジさんの説教が好き」「お母さんの笑顔が見たい」から始まり、「このカウンターは俺の飲み代でできた」、さらに「○○さんの話が聞きたい」「□□さんに悩みを聞いて欲しい」・・・こんなのが実店舗の日常です。

ネット上にも、SNSを通じてさまざまなコミュニティが形成され、大きな存在になっています。先日のトイレットペーパー 騒動も見方を変えれば、このネット上のコミュニティを通じて、誤った情報が拡散されたともいえます。

これが現実社会のコミュニティだったらそうはならないと思うのです。とくに人と人が顔を見合わせ、お互いがお互いを支え合うリアルなコミュニティには、誤りをたしなめる人がいて、不正を修正できる文化が存在します。

黙っていても、ファンがファンを呼び、店を成長させる

野球を見ればわかりますが、ファンは応援している相手のために、何かしらの活動をしないと気が済みません。店の場合は継続的な利用や購入になるのですが、この段階はまだ初級編、次第にファン同士のつながりを求めます。

それが今回のコロナ騒動でも起きています。「客が減って困っている、俺たちが行かなきゃ」「わたしが行くから、あなたも一緒にいこう」、こんなファンの動きが起きて、冒頭のような「やっぱり売れる店」になるわけです。

小さな店でも、このファンとそのコミュニティがある店は足腰が強いですね。コロナからの立ち直りも早いはずです。店が関与しなくても、ファンがファンを呼び、ファンが店を成長させてくれるからです。ファンに感謝!



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