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【不機嫌日記】黒豆納豆

先週の、雪が降るかどうかの極寒の日々がうそのように日中暖かい日差しが続いています。これがまた、急な気圧の変動で・・・、つまり頭が痛いのであります。

こんな時できることは、様子見ながらの自分をハンドリングすることがおすすめ。私の場合、頭痛薬を数錠とYouTubeを見て遠い国に自分を逃避させます。

お正月明けてアップされる在外邦人の動画には、日本を懐かしんでお節を作ったとか、ご両親から送られてきた段ボールいっぱいの日本食の開封など。みなさん仲々、育った味は懐かしいものらしい。私自身、海外に住んでいた時は手に入ると入っても、送られてきたものは格別美味しく感じたものです。

しかし中には、お味噌や納豆をご自分で作られる強者もいて、参考になります。日本にいながら、買い物に煩わされず、しかも量や価格を気にせずたっぷり食べられるとしたら、やっぱり自分で作れたら嬉しいですよね。

それで、不機嫌で一日を終わりたくない私は、納豆を育てました。作る、って言うより、納豆キナーゼ様を育てる感じなのでそう言いましょう。ヨーグルトを育てるのと似てませんか。

最初は、甘いものが食べたくて、買ってそのままにしていた黒豆を煮ました。おせちに入っていたのは箸が進まないくせに、なぜかロールケーキなどに入っているのはさがしてついばんででしまいます。それで小豆と同じ要領で煮てみました。ほっくり炊けた黒豆はほんのり甘くて砂糖を加えなくても心に沁みる美味しさです。半分はケーキに、残りは・・・と思った時納豆を思い出しました。

うちには、内釜がはげた炊飯器が捨てずにとってあります。私の不機嫌は電子レンジや炊飯ジャーなど壊してしまうことがあるのです。不思議ですが、それが重なるので、何かの時のために取ってありました。

それを使って、茹でた黒豆に市販の納豆をかき混ぜネバネバをたっぷり作ったものを混ぜました。うちの半壊炊飯器にはヨーグルト機能なる素敵なのはついていないので、温度管理が肝心です。が、今回はうまくいきました。炊飯器はスロークッカーもどきの使い方もできますが、加熱した後は電気を切ってもしばらく暖かいのです。それで寒い冬のキッチンでもちゃんと育ってくれましたよ。

粒の大きな黒豆納豆はこっくりとして食べ応えがあります。ネギと卵を加えればもうそれで十分な一品。実だくさんのお味噌汁なんかあったら完璧です。私の住む茨城の筑西の道の駅には、実にバラエティに富んだ納豆が並んでいます。大粒、小粒、キムチ入り、黒豆・・・。発砲ケースにたんと入ったそれを健康センターに持っていって食べながらくつろいでいる地元の方々もいらして。でも黒豆は結構なお値段だった記憶が。

ま、お値段もさることながら、自分ちで納豆作ってこれでもかってくらい食べられるのは、嬉しい。

不機嫌でおわらなかった一日もまた、嬉しい。

一件落着、です。

余談ですが、、住んでいる私たちよりも伝統の味を大切にしたいという思いをくだんの在外日本人の方達から感じました。みなさん、材料が手に入りにくい中、筑前煮や伊達巻を手作りされているあたり、素晴らしいと思います。おせち離れや、似てるけれど現代風にアレンジされたおせちが増えている中、お節の伊達巻が海外でしか見られない、って事態が起こるかもしれないなんて思ったりしました。

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