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不思議なご縁で購入したウクレレ

こんにちは、アクセスバスターです。

写真は、フィリピンでギターを作り続けていた方Junxさん(左から二人目の眼鏡の方)の工房を訪ねた時のものである。セブ島に旅行中、日本からの友人2人(伊藤浩一さんと大浦タケシさん)をお連れした。
中央の二人が、Junxさん兄弟である。Junxさんは、Covid19で、2020年にお亡くなりになってしまった。

Junxさんとの交流は、まだ、香港にいる時に、川村健人(次男坊でギタリスト)に紹介されて始まる。フィリピンに移住してから、Junxさんの工房を見学させていただき、ウクレレを一本購入した。それから、色々と日本語について質問されたり、ギター/ウクレレ、バイク、四駆、カメラドローン等の会話を楽しむ間柄になった。

Junxさんのガレージには、レストアを待つバーチカルツインのバイク(Yamaha JX650)、インチアップを待つジムニー(JB43)
等が置かれている。僕も愛車がジムニー(JB43)だった事や
バイク(Street Scrambler900)大好き爺さんでもあり、下手だけど写真撮影(D800/D5)も好きだ。楽しいやり取りが続いた。

多趣味で、多才な方であった。大学で写真を教える教授でもあった。自宅の横には、録音スタジオがある。フォークソングが好きで、時々、ステージにも立たれていた。彼の工房ではじっくり時間をかけて乾燥させた木材が、次のギター、ウクレレの生産を待っている。

この工房には数回、来た事がある。ウクレレの試作品が工房の隅に置かれていた。気に入ったので、「私にこれを売って欲しい」とお願いした。Junxさんは、ちょっと困った顔をされて、「残念ですが、これは弟が、個人的に使う為に作ったウクレレでお譲りできません。」と断られてしまった。

何故、この試作品のウクレレに惹かれたかと言うと、フレット幅が広かったからである。もちろん、探せばフレット幅が広いウクレレもあるだろう。しかし、仕上げの良さ、持った時のちょうど良いサイズで、しっくりと手に収まるのだ。ギターに例えるならば、ストラトキャスターとテレキャスターのフレット幅の差といえば、お分かりいただけるだろう。

Guitarの作り手であると同時に素晴らしい演奏家でもあるJunxさん
Photo credit @Koichi Ito

今回、友人二人と工房見学中に、この幅広のウクレレが、埃を被って放置されているのを発見した。早速、Junxさんに、「一年前に見た同じ所で、あのウクレレが誇りを被っている。弟さんは少なくとも1年間このウクレレを弾いていない。だからこれは、運命だ。僕が持って帰る。」と言うと、弟さんと交渉してくれた。「分かった、一週間待ってくれ、きちんと調整しておく。」と言われた。丁度、一週間後に、丁寧に仕上げられたウクレレを引き取りに行った。

我が家では、僕以外にウクレレを弾く人がいなかった。そんな時、長女が、ウクレレに興味を示した。長女は左利きである。ウクレレの弦を上下逆にはって、左利き用とした。ギターでもウクレレでもコードを覚えると、いろいろな曲の伴奏ができる。わが家では、夕食後に、「ウクレレナイト」と称してウクレレで伴奏して歌う事がある。長女と一緒にウクレレを弾く夜だ。これがセブ島の生暖かい気候にとっても合っていて気に入っている。

愛用のウクレレは南国の気候にマッチするなぁ〜
Photo credit @Kiara Kawamura