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2学期授業のために

 夏休み半月が経て仕事のない毎日に慣れてきた。64歳まで再任用と非常勤で仕事を続け、65歳で町内会長があるからと仕事を辞めた時期と重なる状況だが、あの時とわずか5年の違いで心持ちがまるで違う。散歩やランニングで発散していたエネルギーが今はない。墓参り、お盆参りは既に済ませた。しかし、散歩さえする気力が湧かず、コロナのお陰で無為に過ごせるお盆がありがたいと思う。今日は、そんな毎日の反動で2学期の授業準備をしてみる気になった。
 技術科デジタル教科書を開くと2学期最初の授業は「情報モラル」を指導する。プログラムを作ったりする制作実習を生徒は喜ぶけれども「モラル」を指導すると嫌がる顔が浮かぶ。インターネットをどう使うべきかを一方的に指導しても楽しくはない。教師自身が楽しくなくては生徒が楽しめるはずはない。それでも、とにかく教科書の内容を解説するプレゼンを作った。
「やはり、面白くない。」
面白くなくても指導してモラルの必要性を理解させて意識化させるのが一斉授業だ。しかし、そんな授業をするために70歳超えて非常勤講師をしている訳ではない。面白くない授業ばかりしてきた後悔から、少しはまともな授業がしてみたいと思っている。
 私自身が生徒に教えたいことならば楽しくなる可能性がある。私は君たちの知らないインターネットの使い方をしている。生活に大いに役立てている。そんな自慢をしたい。
「私はインターネットでこんなことをしている。」
これなら興味を持って聞いてくれる。その次は、
「君たちはインターネットを何に使っている?」
これはアンケートに答えさせ、その結果のグラフを教科書のグラフと比較する。その次は、
「インターネットの何が便利なのか?」
これはアプリや利用方法ごとに答えさせたり、レポートに書かせ、発表させる。その次に、
「インターネットを利用するときに注意することは何か?」
これもアプリや利用方法ごとに答えさせたり、レポートに書かせ、発表させる。その次に、
「インターネットについて自分の考えをレポートにまとめ、発表させ、相互評価する。」

生徒になったつもりで「インターネットの利用」について書いてみる。
SNSの利点は自分の考え・知っている情報を人に伝えることが出来る。また、「いいね」やコメントで評価される。注意点は個人情報をアップロードすると悪用される危険がある。また、著作権・肖像権などを侵害することがある。偽サイトや有害なサイトに誘導される
ニュースや情報の検索の利点は分からないことを簡単に調べるのに便利だが、調べた内容が正しいとは限らない。
ゲームはとにかく楽しい。人に自慢できるのもうれしい。プロの道もある。しかし、やり過ぎるて時間を無駄にする。
きっと、生徒はこんな感じでまとめるだろう。それをもとに話し合う授業を行う。

授業のシミュレーション


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