見出し画像

ICT支援員業務報告「人生100年」

 3つの小中学校を1日ずつ掛け持ちで勤務しています。週休4日なので毎週ゴールデンウィークみたいな生活です。それでも朝8時から夕方5時まで9時間の拘束は疲れます。とは言え、4月を乗り切り緊張する仕事は減りました。また、最近は非常勤講師や生活支援員が増えて職員室が手狭になって、勤務する2つの中学では第2職員室が勤務場所ですから結構のんびり勤務させてもらっています。
 小学校は若い女性のALTと2人だけ職員室の端っこの離れ小島のようなところに座ってます。1週間に一度会う訳ですが、彼女は授業で私は職員室だから、話す機会はランチタイムと彼女の空き時間だけとなります。それでも、隣同士の誼みでパソコン操作を質問されたりカタコトの英語と片言の日本語で話をしたりします。やはり、隣同士なので結構仲良くなりました。
「日本では人生100歳」
こんな話になったとき、
「I don’t like long life.」
こう私が話したら、彼女が、
「私は75歳で良いわ。」
こう日本語で切り返えされました。
「I’m 72 years old. だから、私はあと3年。」
私の日本語が通じて、
「ごめんなさい。」
こんな会話を楽しんでいます。

 今日も彼女から仕事の依頼がありました。
「PDFのピクチャーカードを印刷すると文字の両端部分が欠けるから何とかしてほしい。」
画像部分だけをスクリーンショットに撮ってWORDに貼り付け、前面に設定して画像下に4線付きの筆記体アルファベットを入力して印刷する方法を提示したら、
「文字が細いから太くしてほしい。」
しかし、太字にしても不十分でした。それなら、太いフォントで入力後に文字の上に4線を配置する。印刷したものを見せた。
「Perfect !」
ミッション・クリアだと思ったら、後ろに英語専科の先生が来ていてストップをかけられました。
「aではなくて筆記体のaにしてください。」
それは無理でしょう。だって、筆記体のaは4線付きの細いフォントにしかないんだからと咄嗟に言おうとしましたが止めました。ALTは太いフォントで児童が見やすくしたい。英語専科は教科書と同じフォントでないと許せないと考えているから、ALT寄りの意見を言っても受け入れてはもらえない。
Thinking Time
こんな場合は、最初に戻って考え直す。PDFデータを見ると英語専科の言うフォントで太く納まっている。
「と、言うことは」
「PDFの印刷設定を変えれば良いかも。」
「拡大」ではなく「合わせる」に設定を変更して印刷を実行しました。
印刷結果を見せて、お二人に納得してもらいました。最後にPDFの印刷設定方法を説明して任務完了しました。
 杓子定規だと感じたけれども、自分の気持ちを抑えて先生の考えを尊重できたのは私が歳をとったせいだと思いました。
人生100年も悪くはないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?