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人並み

 米アップル、最高益4兆円 10~12月期、売上高も更新 


 iPhone13の売れ行きが好調らしい。
中国21%増、
米州11%増、
欧州21%増
これに対して日本は14%減と不調だったとある。

 昨年末、妻のiPhone6Sのバッテリーが不調で新しいiPhoneを買いに出かけたけれども最低でも13万円と聞いて、1年前に私が購入したのと同じiPhoneSEを頼んだ。ところが、SEは店にはなく、他のauショップにもないと断られた。仕方ないから諦めようかと思ったが、Appleストアでの直接購入を思いついた。そのお陰で、カメラ機能を犠牲にして半分以下の値段でスマホが購入できた。Yahoo記事でAppleの最高益を上げた最大の要因はiPhone13で、日本だけ14%減益だった理由がこの辺りにあると思われれる。日本の消費者は低賃金で収入が増えていないから高額商品は買えない。今後も欧米や中国・韓国との差は広がるばかりのように思われる。まあ、多分に老人世帯から日本経済を眺めているからかもしれない。
 欧米には移民や難民による人口増加があり、中国や韓国はまだ、日本のような高齢化社会に至っていない。こう考えれば若い人の割合が少ないことが14%減の原因かもしれないと思う。iPhone13を持っていた職場の若者に聞いたら分割払いで20万円したと言う。老人はとても1ヶ月の年金程を携帯電話に費やす気にならない。これが高齢化社会でだろう。移民や難民を増やす手もあるが、もはや外国人にとって日本は魅力を感じないだろう。ならば出生率だが、低賃金、格差社会で、結婚自体がステータスであり、出産子育ては人生のリスクでしかない。地震と津波があり、台風に大雨、土砂崩れの頻発する国が少子高齢化では発展などあり得ない。挙句に政治家に利益誘導しか求めない国民ばかりが住む国に成り果ててしまった。どう考えても、負のスパイラルから抜け出す可能性が見出せない。戦争がないだけマシかもしれないと諦めるしかない。
 バブル期に日本が目指していた方向を変えるべきだと考えるようになった。iPhone13をSEに変え、買い替えで時計としては高くはないApple watchにして楽しんでいる。また、70歳を過ぎたこととコロナの影響もあって、外食に行かず、飲み会もオンラインばかり、ペットボトルはやめて水筒、給食をやめて弁当、車をやめて電車、健康に気をつけて仕事に価値を見いだすようになった。
 派手さはなく質素だが、毎日が豊かになったと感じている。若い頃にこの境地に至れば立派だったが、古希を迎えてから辛うじて多くを望まなくなったのは「人並み」である。若い頃のチャレンジ精神は大いに結構なことである。しかし、人や社会や地球のために働き、生活は人並みでも満足できる生き方が求められる時代になった。

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