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「みかじめ料」

 法政大学前総長の田中優子さんが中日新聞「視座」に「守ってやるぞ詐欺」なる一文を書いている。彼女も元首相補佐官が公正でないからと総務省に放送法の解釈変更を求めたTBS「サンデーモーニング」のレギュラーである。土曜日の「報道特集」とともに報道番組としては権力や視聴率に媚をうらない公正なテレビ番組だと思っている。
 私の書くブログも政府から見たら公正さに欠けることがあるかもしれないけれども、これは私が報道特集などを視聴して力を得るから発表できる。政府は、全ての報道番組を都合のいいものにして、公正な考えを持つ国民を意のままに操りたいのであろう。
 台湾有事を根拠に軍事費を倍増する手法は、ヤクザの「みかじめ料」と同じだと言う。恐怖から守ってやる「みかじめ料」は税金である。「みかじめ料」を集めるためには暴力という権威が必要であるのと同様に、宗教は天国に行かせることができる権威を使う。戦前の軍人や政治家は天皇の権威を使い、現在の政府は選挙の結果という権威を使って、税金という名の「みかじめ料」を徴収している。こんな論旨だと読み解いた。
 報道特集や田中優子さんのような意見に接して、己の意見に自信が生まれてブログに載せる気力が生まれる。
 そう言えば、大阪の教育現場に企業の論理を持ち込んだ橋下徹の維新の会は自民党以上に「みかじめ料」の臭いがする。その維新が各地で議席を獲得している。大阪府知事選に立候補して吉村知事に敗れた谷口真由美さんもサンデーモーニングの出演者である。国民の多くはカジノなどの目先の経済効果を期待し、中国の脅威から身を守るために「みかじめ料」を惜しみなく徴収する政党を支持する。

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