プリンと水羊羹

　水羊羹を隔週ぐらいの頻度で作ってくれるので毎週食べている。甘さ控えめで飽きない。６月頃から始まった水羊羹作りは７月の月参りで和尚さんに「美味しい」と褒められ、先日のお盆参りも自作の水羊羹でも、これでもてなした。和尚さん以外で食べるのは私だけだから、Facebookに投稿してあげたくなった。しかし、写真を撮っていないので、次回作った時に投稿する。
　妻は毎日料理と庭の水撒き・草取りで楽しそうである。ただ、活動は午前中限定で昼からはクーラーの効いた部屋でドラマを楽しんでいる。それでも、私から見ると昼食と夕食、掃除に買い物と一日中、楽しく活動している。
　実は彼女が羨ましい。だからと言って草取りや料理を手伝う気にはならない。ただパソコン前で暇を潰している怠け者だ。
　写真は自作プリン。作っている様子を動画にしようと提案したら、プリンは誰でも作れるからその必要はないと言われた。
「でも、みんな作らないわよ。」
「それじゃ、あなたはなぜ作るの。」
「好きだから。」
「買ってくれば良いじゃないの。」
「スーパーなんかで売ってるプリンは本物の味がしないから。」
子供の頃、母親に作ってもらった味が忘れられないという。
　お盆だから手を合わせて亡くなった父母を思い出すのと気持ちは似ている。美味しいプリンを味わうのが私一人ではもったいない。