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クレイグ・ブラゼル(2010年・阪神タイガース)【パワプロ2024 パワナンバー】

クレイグ・ウォルター・ブラゼル
Craig Walter Brazell

NYM(2004)
KC(2007)
埼玉西武(2008)
阪神(2009 - 2012)
千葉ロッテ(2013 - 2014)

覚醒のブラッズ

ホームラン ブラッズ レッツゴー
レッツゴー レッツゴー
ホームラン ブラッズ レッツゴー
ホームラン ブラッズ
閃光見せろ 狙え場外
グレイトパワーブラッズ
フルスイング

西武時代のブラゼルはこちらからどうぞ

 ブラゼル三部作ということで、今回は阪神時代のブラゼルをやっていきます。
 2009年、阪神は伝説の助っ人メンチが全く活躍できていなかったこともあり、急遽まともな助っ人を探さなければならなくなった。そこで目を付けたのが昨シーズン西武で27本塁打を記録したブラゼル。早くも5月28日には契約を結ぶこととなったが、既に昨シーズンから攻略されていたこともあってブラゼルの活躍には懐疑的な声が多かった。
 しかし4試合連続本塁打を放ちまずメンチを超えると、1イニング2本塁打を放つ活躍を見せるなど前年の不振を感じさせない活躍でわずか82試合の出場ながら打率.291 16本塁打と阪神を救った。当初はダメ元で獲得した選手だったが、「生涯阪神で現役を終えたい」と語るほど阪神を愛しており、翌年の契約も勝ち取った。
 2010年、再び攻略されて不振に陥るのではないかという不安も感じさせていたが、開幕から圧倒的な打棒を見せつける。3・4月は月間打率.316、8本塁打、さらに5月は打率こそ下がったものの再びの8本塁打と長打を荒稼ぎし、両リーグ最速で20号に到達。初のオールスター選出も記録すると、阪神ではバース以来となる40本塁打を放ち、「バースの再来」としてバースに最も近づいた選手とも言える。だがシーズン後半には打率こそまずまずながら長打が徐々に減少していき、結局ホームラン王はラミレスに譲る結果となってしまう。だが、広い甲子園で47本塁打を放ったパワーはまさに一級品で、応援歌にもあるように甲子園で場外ホームランを打つ可能性すら感じさせた選手でもある。また、西武時代とは異なり極端に引っ張るバッティングをやめ、柔軟に逆方向へも打ち返せるようになったことで数字が安定した。特にこの年の阪神はこの成績の選手が6番にいるという異常な強力打線を構成しており、阪神でも歴代最強打線なのではないかと個人的には思うところ。
 2011年、統一球が導入され打低のシーズンとなったが、ブラゼルも影響がなかったわけではなく、長打が大きく減少したシーズンとなってしまう。とはいえ柔軟なバッティングで打率も.282と高く、本塁打も減ったとはいえ16本塁打と当時のNPBでは打てる部類の選手ではあったため、残留を勝ち取る。
 2012年からは城島が一塁に回る影響からブラゼルが外野へと挑戦することとなったが、それまでの打率が大幅に低下した上、統一球で長打力も減少していることから大きく戦力価値が低下。さらに新井良太が確変をおこしたこともあり、徐々に出場機会が減少。終わってみれば打率.233 12本塁打と来日後最低の数字に終わってしまい、愛された助っ人ブラッズは退団となってしまった。最もバースに近づいた男はわずか4年で阪神を去ったが、阪神ファンがブラッズのことを忘れることはないだろう。

2010年成績 .296 47HR 117打点 1盗塁

パワナンバー : 12600 5007 94908
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査定について

 最もバースに近づいた男だと思っています。なので全体的にバースっぽい感じの査定にしています。ほぼバースでしょうこれは。

パワーヒッター

 2010年は特にボールが飛ぶ時期ではありましたが、それでも47本塁打を放ったのは凄い。パワーヒッター妥当。

広角打法

 引っ張り方向に26本、そして逆方向にも12本。それまでの引っ張り中心のバッティングから柔軟なバッティングにシフトしたのがよくわかると思います。

悪球打ち、ローボールヒッター

 ブラゼルと言えば四球拒否打法として有名。この年もわずか25個しかフォアボールを選んでおらず、出塁率はわずか.329しかない。
 ただブラゼルと言えば低めのクソボールもすくい上げてホームランにするあのバッティング。西武時代からそういう傾向はありましたが、やはりこの低めのボール球も打ててしまうというところにブラゼルらしさが出ていると思います。

対左G

 対右打率は.327と驚異のハイアベレージ。それに対し対左はわずか.241、ホームランも11本しか出ていません。右投手相手に36本塁打とホームランを荒稼ぎしたこともあり、対左Gはそのまま継続でいいと思いました。

エラー

 この年はフル出場して8失策と守備面も改善を感じさせるシーズンでした。範囲自体は広いというわけではないですがグラブさばきは上手かったと思います。

ひとこと

 やっぱりブラゼルと言えばこのシーズンという感じです。この頃の阪神は本当に上から下までスキのない打線だったので、六番にこんなバッターがいるのはひたすら恐ろしかった。バースの再来として最も成功したのが結局途中補強のブラゼルだったというのは結構興味深い。

ロッテ時代のブラゼルはこちらから

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