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「小説」永遠に宇宙に~さよはらは言わない~ 第14話

加奈「ミーナァ」
タタタタタ
美菜「どォしたの?加奈」
加奈「明日の休み空いてる?日曜でも良いんだけど」
美菜「まだ誰の予定も入ってないよ?」
加奈「じゃァヤッパ日曜に変更」
美菜「OK」
加奈「で、10:00」
美菜「分かった、今日は?」
加奈「これからママと買い物なのよ」
美菜「ん?若しかして新作が出たとか?」
加奈「うん、ママからメールが入ってね?エルメスのバッグが今日出店されるからって」
美菜「ウフフ、そォ言えば小母様も加奈も、実際に手に取ってみない事には絶対に買わなかったっけ」
加奈「だって直接手に取ってみない事にはさ、良さが分からないじゃん」
美菜「まァね?買ったら写真送ってよ」
加奈「OK、帰りにシャネルに寄って来てあげる」
美菜「じゃァ日曜に教えてね?」
加奈「分かった、場所は当日で、終わりはァ」
美菜「ウフフ任せるよ、後ででも良いからメールして?」
加奈「うん、じゃまた」
タタタタタ
美菜「さてと┄あ、摩紗斗だ、お~い摩紗斗ォ!!」
摩紗斗「ん?┄おォミーナか」
タッタッタッ
美菜「部活は?」
摩紗斗「今日は休みだ」
美菜「そっか、じゃァケンタ行く?」
摩紗斗「良いねェ」
良介「行く行く!!僕も連れてって!!」
摩紗斗「ん?」
美菜「良介、居たんだ」
良介「そんなァ┄僕は連れてってくれないの?」
美菜「どォする?摩紗斗」
摩紗斗「そォだなァ┄行くか?良介」
良介「行くゥ!!ありがとォ摩紗斗」
由美子「ミーナァ!!」
タタタタタ
美菜「由美子」
由美子「明日の午後空いてる?」
美菜「うん、空いてる」
由美子「じゃァ13:00から16:00までで、場所は電┄ヤッパハチ公前で」
美菜「OK、明日の13:00から16:00までハチ公っと」
カキカキカキ
由美子「じゃァ明日ね?バイバイ」
美菜「バァ~イ」
摩紗斗「毎回メモってんのか?」
美菜「休みの予定だけね?じゃないと予定組めないじゃん」
摩紗斗「そォか?俺は覚えとくタイプだからなァ┄まァ良く忘れちまうけど」
美菜「アハハ駄目じゃん」
良介「僕なんてメモを取る必要も、覚えとく必要も無いんだよ?」
摩紗斗「あ?だったらどォやって覚えとくんだ?」
美菜「あ、分かった!!スマホでしょ?」
良介「ブッブゥ~、正解は誰からも誘われないから覚えとく必要が無い、でした」
美菜「そ、そォだったんだ、何かゴメ」
摩紗斗「ったく、そんな事自慢気に言うんじゃねェよ、俺が居んだろ?暇な時は付き合ってやっから、気軽に誘って来いよ」
良介「い、良いの?」
摩紗斗「当たり前だろ?仲間じゃねェか」
良介「は、初めて言われた┄ありがとォ摩紗斗!!大好きだァ!!」
摩紗斗「止めろって気色悪ィなァ」
美菜「アハハハハ、あ!!電話だ、ちょっとゴメ」
スッ、タッ
美菜「モシィ~、なァに?麻子」
麻子※明日の9:00からって空いてる?※
美菜「空いてるけど、13:00から由美子とデート」
麻子※場所は?※
美菜「渋谷」
麻子※丁度良いか、私も13:00から事務所INだからさ、12:30までってのはどォ?※
美菜「良いよ?ボイトレ?」
麻子※そォ、いつもの道玄坂で※
美菜「分かった、じゃァ明日ね?バァ~イ」
スッ
摩紗斗「何だ?ボイトレって」
美菜「ボイストレーニングの事よ?」
摩紗斗「いや、それは知ってるけど、ミーナ何か始めたのか?」
美菜「違う違う、麻子のボイトレに付き合ってボックスに行くのよ」
摩紗斗「あ?┄何でボイトレがボックスでなんだよ」
良介「え?摩紗斗知らなかったの?矢野(やの)って歌手なんだよ?」
摩紗斗「はァ?卵だったのに┄いつの間にデビューしてたんだ?」
美菜「まだ卵だって、インディーズだけど頑張ってるよ?で、麻子的に言うと、スタジオで一人だと寂しいから、ボックスで気の知れた人達と歌いたいんだってさ」
摩紗斗「事務所はそんな我儘に文句言わねェのか?」
美菜「結果が出ているから良いんだって┄あ、また電話┄今度は恵子(けい)か」
スッ
美菜「モシィ~、なァに?」
恵子※明日と明後日の空いてる時間教えて?※
美菜「えェと┄明日は16:00から、明後日は午後からだねェ」
恵子※予定聞いても良い?※
美菜「明日は麻子とボックスからの由美子とハチ公前、明後日は加奈」
恵子※って事は加奈の終わりは不明か、んじゃ明日の17:00から六本木のスタバで、ちょっと相談に乗ってってか聞いて欲しくて※
美菜「相談?分かった、んじゃ明日、バァ~イ」
摩紗斗「なァミーナ」
美菜「ん?」
摩紗斗「横井(よこい)って優也に振られたじゃねェか」
美菜「知ってたんだ」
摩紗斗「優也が話して来た」
美菜「もォ┄そォ言う事は言い振らさなくて良いのにィ」
摩紗斗「違ェよ、優也のヤツその後の横井の事スゲェ心配してたんだ」
美菜「そォなんだ、でもそれって仕方の無い事じゃん、こればっかは誰にでも合う合わないがあるんだから┄確かに好きって言って貰えるのは嬉しいよ?だからと言って全員と付き合う訳には行かないでしょ?」
摩紗斗「まァな」
美菜「だからこォ言ったデリケートな事にはさ、周りがとやかく言うもんじゃ無いと思っているんだ」
摩紗斗「だな」
良介「何かミーナってば自分に言い聞かせてるみたい」
美菜「私は恋愛よりも友情を大切にしているの、だから良介もわかってね?」
良介「あれ?┄あれって藤川(ふじかわ)じゃない?」
美菜「ちょっと!!今の話し聞いてたの?」
良介「ねェ┄何か様子が変だよ?」
摩紗斗「あァ、何か雰囲気が暗ェな?何かあったのか?ミーナ」
美菜「分かんない、ちょっと行って来る」
タタタタタ
美菜「春美(はる)?」
春美「あ┄┄ミーナ」
美菜「どォしたのよ、何で涙目なの?」
春美「┄┄┄だァってェ」
美菜「話してくれるわよね?」
春美「┄┄┄でも」
美菜「良いから話して!!」
春美「う、うん┄┄┄ミーナって┄摩紗斗君と付き合ってたんでしょ?」
美菜「はァ?」
春美「え?┄ち、違ったの?」
美菜「誰よ!!そんなデマを流してる人は!!」
春美「デマって言うか┄付き合ってたんじゃ無いんだ」
美菜「当たり前でしょ!!何で仲間が好きだって言ってる人を私が横恋慕しなきゃなんない訳?第一摩紗斗とは加奈の次からの腐れ縁だって言うの!!誰がそんなデマ流してたのよ!!」
春美「御免なさいミーナ!!私の┄勝手な思い込みなの」
美菜「┄┄どォしてそんな風に」
春美「ミーナってば摩紗斗君と凄く仲良いし┄いつも一緒に┄昔からずっと」
美菜「だから?春美(はる)の気持ちを知ってんのに?私が摩紗斗と付き合ってんのに態と知らない振りをする最低な薄情女だって思ってたんだ」
春美「ち、違!!」
美菜「わないでしょ!!私がそォする酷い女だって、少しでもそォ思ったから」
ガシッ
摩紗斗「止めろミーナ」
良介「はいはいはい、そこまで!!ストップ、ストップでェす」
摩紗斗「何があったか知んねェけどよ?泣かす程追い詰めなきゃなんねェ事なのか?」
美菜「だって┄今回の事は春美(はる)が」
良介「良く分かんないけど、見てた感じは誤解だったんでしょ?」
春美「うん、私の勘違いだった」
摩紗斗「ミーナよォ┄誤解で謝ってんだろ?それでも許せねェ程の付き合いだったのか?藤川とは、ミーナの仲間定義ってそんなもんだったけか?ん?」
美菜「違う┄ゴメ摩紗斗」
摩紗斗「俺に謝ってどォすんだよ」
美菜「あ、うん┄ゴメ春美(はる)」
春美「ううん、悪いのは私の方だから」
良介「って事でこの話しはお終~い」
摩紗斗「フフフだな?あ┄なァ藤川?俺達これからケンタに行くんだけどな?一緒に行かねェか?」
春美「え?」
良介「良いねェ~┄って、何で下向いちゃうの?」
摩紗斗「ん?若しかして油っ濃いのNGだったか?」
春美「ううん」
良介「じゃァチキンが駄目だったとか?」
美菜「え?そォだったっけ?」
春美「ううん、チキン大好き」
摩紗斗「んじゃァ問題ねェな?」
美菜「良介、そっちの腕持って?」
良介「ん?┄アハハOK!!」
ガシッガシッ
春美「え!?┄あ、ちょっと┄┄」
美菜「ウフフ、強制連行よ?春美(はる)」
春美「そ、そんなァ」
良介「アハハハハ、ケンタにレッツゴー!!」

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