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「小説」永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 第19話

美菜「おはよパパ、ママ」
司「おはよう」
麗美「おはよォ美菜ちゃん、朝御飯は?」
美菜「いらない、加奈と外で食べるから」
司「休みなのに早いね?」
美菜「うん、出掛ける前に色々する事あるから」
麗美「はい、美菜ちゃん」
コトッ
麗美「スープだけど、少しはお腹に入れておきなさい」
美菜「分かった┄┄ん?加奈から電話だ」
スッ、タッ
美菜「モシィ~」
加奈※┄┄┄グスッ┄┄┄※
美菜「ん?加奈?」
加奈※┄┄┄ミーナ┄┄┄※
美菜「ちょ┄どォしたの?何かあったの?」
加奈※私┄┄グスッ┄┄嫌だよォ※
美菜「え?何が嫌なの?」
加奈※┄┄来週┄┄グスッ※
美菜「うん、来週何?」
加奈※┄┄行きたく無いよォ┄┄グスッ※
美菜「私の誕生パーティー?」
加奈※違う┄┄グスッ┄┄日曜日┄┄私お見合いする┄┄パパの会社の為に┄┄グスッ※
美菜「ちょっと待って!!何?今お見合いって言った?」
麗美「まァ!!」
美菜「どォ言う事?加奈パパの会社の為って何?」
加奈※┄┄グスッ┄┄会社の為に結婚しブロロロロ┄※
美菜「え?加奈今外なの?どこに居るの?」
加奈※ミーナん家の近く┄┄グスッ※
美菜「待ってるから直ぐ来て!!分かった?」
加奈※┄┄うん※
スッ
麗美「美菜ちゃん、どォ言う事?」
美菜「良く分かんないけど┄来週の日曜日に加奈パパの会社の為にお見合いって┄結婚がどォとかって」
司「成る程な┄崎谷氏も倒頭決断してしまったのか」
美菜「どォ言う事?」
麗美「アナタ何か知っているの?」
司「以前崎谷氏と話しをした時にね?私に美菜を会社の為に政略結婚を考えているのか?と問われた事があってね?」
美菜「何それ┄自分の娘でしょ?」
麗美「アナタは何と答えたの?」
司「当然そんな事はしないと答えたのだが、崎谷氏は会社を大きくする為には必要な事だと言っていてね?」
美菜「そんな┄娘は会社の道具じゃ無いじゃん!!」
司「あァ┄私も崎谷氏に同じ事を言ったのだが┄┄」
麗美「浩士さんは何て答えたの?」
司「いや、その時は口を濁していたよ」
美菜「何で!!どォしてそんな事を」
ピンポ~ン
美菜「加奈だ!!」
ダダダダダ┄┄ガチャッ
美菜「加奈!!」
加奈「┄┄ミーナ」
美菜「入って?」
加奈「うん┄┄」

加奈「小父様、小母様、朝早くからすみません」
司「気にしなくて良いよ?ゆっくりして行きなさい」
加奈「はい、ありがとォ御座います」
司「それじゃ私は行くよ」
麗美「送って行くわ?」
司「いや、部下にメールして途中で拾って貰う事にしたから、君は傍にいてあげてくれよ」
麗美「えェ、そォするわ」
加奈「すみません小父様」
美菜「パパありがとォ」
司「ここは加奈ちゃんのもォ1つの家だ、気にする事はないから」
加奈「はい、ありがとォ御座います」
美菜「加奈座って?」
加奈「うん」
スタスタスタ、ギシッギシッ
美菜「先の電話じゃ良く分かんなかったから┄どォ?話せる?」
加奈「うん、そのつもりで来たから」
麗美「ハーブティーよ?飲んで落ち着いてからで良いからね?」
加奈「ありがとォ小母様」
カチャッ┄コクコク┄ゴクン
美菜「大丈夫なの?」
加奈「大丈夫じゃない┄┄でもミーナと小母様の顔見たら少し落ち着いた」
ギシッ
麗美「ゆっくりで良いわ?何があったか話してくれる?」
加奈「はい┄┄┄昨日の夕食後、父に呼ばれて┄┄」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
浩士「加奈!!大切な話しがある、こっちに来て座りなさい!!」
加奈「話し?」
浩士「あァ、大切な話しだ」
加奈「何の話し?私忙しいんだけど?」
浩士「良いから座りなさい!!」
加奈「何よ!!そんなキツい言い方しなくたって良いじゃん!!」
早苗「加奈さん、座って下さい」
加奈「ママ┄┄ハァ┄はいはい、座れば良いんでしょ?座れば!!」
ドスッ!!
加奈「これで良いんでしょ!!私忙しいんだから手短にしてよね!!」
早苗「加奈さん!!」
浩士「むゥ┄┄」
加奈「フン!!」
浩士「ん、んン┄まァ良い、加奈良く聞きなさい、今の会社を次のステップへとあげる為に、来春から海外へ進出する事になった」
加奈「それと私が何の関係があんのよ!!私関係無いじゃん!!」
早苗「加奈さん!!話しは最後まで聞いて下さい!!」
加奈「┄┄フン!!」
浩士「今の会社の資金では、少々不足していてな?」
加奈「┄だったら止めれば良いじゃん┄」
早苗「加奈さん!!」
浩士「早苗良いから┄そこで不足の資金を村雨グローバルと言う会社に補って貰う事になったのだが、社長の村雨正臣(むらさめ まさおみ)氏には一人息子がおってな?彼┄村雨裕矢(むらさめ ゆうや)君を大学卒業と共に、海外支社の役員にと話しが上がっているのだよ、だがそォなると我社の役員達は良く思わない者が出てくる、そこで正臣氏と話し合った結果、お前に白羽の矢が立ったと言う訳だ」
加奈「ハァ~?全っ然意味分かんないんですけど?何で私が出て来んのよ」
早苗「加奈さん!!まだ話しは」
加奈「煩いよ先から!!私の話しが出て来たんだから言わせてよね!!」
浩士「早苗、加奈の言う通りだ、少し黙っていなさい」
早苗「分かりました」
浩士「そこで、来週の日曜日に村雨家と会って貰う」
加奈「何でよ!!何勝手に私の予定┄┄ちょっと┄若しかしてそれって」
浩士「察しが早くて助かった、お前は裕矢君と結婚し、来春から海外で暮らして貰う」
加奈「馬鹿じゃないの!!私まだ15だよ?それに学校だってどォすんのよ!!」
浩士「日曜の顔合わせが終わったら、次は結納と式だ」
加奈「勝手に話しを進めないでよ!!私の質問に答えてよ!!それにどォして会った事も無い人と結婚しなきゃなんないのよ!!」
浩士「その為の顔合わせだ」
加奈「アンタ頭壊れてんじゃないの!!」
早苗「加奈さん!!お父様に向かって」
加奈「煩いんだよ先から!!こんな事言われて冷静で居られる訳無いでしょ!!」
早苗「┄┄┄┄┄」
加奈「何で私が会社なんかの為に結婚させられなきゃなんないのよ!!」
浩士「既に決まった事だ、変更は無い」
加奈「ちょ」
浩士「昔の女性は16にもなれば立派な大人とされ、結婚をしていたんだ」
加奈「いつの時代よ!!今は令和だっての!!」
浩士「来週の日曜に予定が入っていたのなら、全てキャンセルしておけ」
加奈「パパは!!娘と会社どっちが大切なのよ!!」
浩士「子供みたいな事を言うな」
加奈「まだ十分子供だよ!!私の人生は会社の為に犠牲にしろって言うの!!私の意見は?一切無視だって言う訳?」
浩士「決まった事だ」
加奈「ちょっと!!ちゃんと答えてよ!!」
浩士「早苗、少し出て来る」
早苗「分かりました、気を付けて下さい」
加奈「ママ!!ママはこんな酷い事を認めるの?娘の人生なんだよ!!」
早苗「加奈さん、これは決まった事ですから、受け入れて下さい」
加奈「受け入れって!!ママ!!┄┄ちょ┄ママまで┄┄何でよ!!┄┄何でよ┄┄こんな事┄┄┄御祖母ちゃん助けてよォ┄┄グスッ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
麗美《加奈ちゃんは十分悩んで、苦しんでお父様の提案を受け入れたの、良い事?世の中にはどォしよォも出来ない事なんて沢山あるのよ?まだ15の美菜ちゃんには理解も納得も出来ない事がね?加奈ちゃんの味方になる事は良いけれど、見守ると言う事も必要な時があるからね?》
美菜(って言ってたけれど┄┄ヤッパ納得出来ないよママ┄┄)
亜季「ん?ミーナどォしたのだ?」
美菜「え?あ、ううん何でも無い」
亜季「そォ言えばさ、ミーナって何で移動は全てタクシーなのだ?」
美菜「全部って訳じゃないよ?たまには電車も乗るよ?」
亜季「一度も見た事無いのだ」
美菜「フフフそォなんだ、まァタクシーだと目的地まで直で行けるじゃん」
亜季「ふゥ~ん┄まァミーナらしいっちゃらしいんだけど┄それじゃァ何でLINEはやらないのだ?」
美菜「あァLINEねェ┄何かLINEって短文じゃん、何度もメールの遣り取りをするのもさ、まァ長くも出来るけど┄それにスタンプで返信されてもさァ┄何か味気無くない?」
亜季「そォかなァ┄色んなスタンプがあるから楽しいのに、亜季(あっきー)は翔君となんて略スタンプだけなのだ」
美菜「まァ人其々って事なんじゃない?」
亜季「そォだけど┄ん~それもミーナらしいって事か」
美菜「そォ言う事」
亜季「じゃ最後だけど、何でミーナって可愛い系の服は着ないのだ?今回は亜季(あっきー)のコーデにしたけど、凄く似合ってて可愛いのに」
美菜「ん~┄それはヤッパママの影響が大きいかなァ┄私ママの様に格好良く美しくって思ってるのよ、一番の憧れの人だから」
亜季「そォだね?最後のが一番納得出来たのだ、確かにミーナママなら誰でも憧れてしまうのだ」
美菜「フフフ」
ニーナ「oh!!prett ygirl」
亜季「ん?何なのだ?」
美菜「フフフ、私達が可愛いってさ、Thanks」
ニーナ「イチマイイイデスカ?」
亜季「綺麗な外人さんなのだ」
美菜「そォだね?どォする?」
亜季「別に良いのだ」
パシャ!!
ニーナ「Thank  you  so  much」
美菜「You're welcome」
ティム「Hey nina!!come on!Time is  up!! 」
ニーナ「OK!!アリガトウゴザイマシタ」
亜季「バイバイなのだ」
美菜「バァ~イ」
ニーナ「バァ~イ」
亜季「┄┄凄い綺麗な人だったのだ」
美菜「そォだね?」
亜季「何かミーナのママと同じ匂いがしたのだ」
美菜「じゃァモデルさんかな?」
亜季「ニーナ」
美菜「ん?」
亜季「ミーナ┄ニーナ┄似てるのだ」
美菜「フフフ、そォだね?」
亜季「ヤッパ美しい人は名前も似るのだ」
美菜「何言ってんのよ、私は美菜で渾名がミーナ、私は彼女みたいに美人では無いし、あんなにスタイルも良く無いから」
亜季「そんな事無いのだ!!ミーナだって全然負けて無いのだ」
美菜「ウフフ、ありがと亜季(あっきー)」

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