妊娠から幼児

赤ちゃんの股関節を守る

こんにちは べびぃLabo☆Ceres mwきこ です。

今日は赤ちゃんの股関節脱臼を予防し、
楽に手足を動かして成長する工夫をご紹介します。

DDH=Developmental Dysplasia of the Hips
日本語に訳すと
成長過程で起こる股関節の形態異常、異形成

先天性股関節脱臼という名前が一般的ですが
股関節脱臼は産まれる前、生後、大きくなってから、などいろんな時期におこるので
最近は、DDHと呼ぶようになっています。

この原因はまだ明らかではないけれど
生活上で気をつけていくポイントがあります。

http://www.hipdysplasia.org/For-Physicians/Pediatricians/default.aspx

私なりの要約をすると
swaddling(布で包むこと)の際に、股関節や膝が伸びた状態(伸展と内転)はDDHを誘発する可能性がある
包む際は、股関節は軽度屈曲および外転の状態、膝も軽度屈曲にするほうがよい(という見解)
股関節が屈曲外転の状態を保ちながら自由に動けるのがよりよい。
人生の最初の数ヶ月の間に強制的に長い間股関節伸展と内転することを回避する必要がある。

実際の布での包み方が紹介されています。

腕を伸展させて巻くのは、ちょっとどうかな~~と思っていますが
(赤ちゃんは布の中で腕を曲げてきますし)
下半身の布の使い方のコツは
足が屈曲外転していることを確認すること
布を赤ちゃんの体の下に入れること

つまりは、あぐらをかくようになり、
お尻がちょっと持ちあがるようになります。
そして股関節が動く余地があるように巻くこと、となっています。

子宮内であぐらをかいている赤ちゃんの足が、立位と同じ伸展状態になると
股関節をゆるゆるにし、柔らかい臼蓋を傷つける恐れがある

巻いて寝てしまったら、赤ちゃんの背中と顔をあげる、
つまりリクライニングさせるべき
と書かれています。

ということは
私たちがママたちにお伝えしているおくるみの使い方や
寝かせ方の工夫、抱っこの工夫と同じですね。

11.11.19だっこ

お尻から太ももを包みあげるようにすると、
自然に股関節は屈曲外転します。
さらに膝を軽度屈曲してきます。

逆に股関節のみ屈曲外転させて、膝を伸ばすと
腰をそらすため、骨盤から太ももが包みこめず
結果として、股関節周囲の筋肉の緊張が強くなります。

私の結論として
骨盤から太ももに均等に布地でおおい
手足は自由に動くようにぎゅっとしめつけない
股関節に体重がかからない位置にする
上半身をリクライニングして、嫌がらない子は行う

が、一番安心かな、と思います。

なので、たとえばスリングに入れるにしても
横抱きで、あぐらをかいて、足を押さえつけるような布使いにならない
股関節に重み=お尻に重み、がかからなければOK

縦抱きで、お尻を包みあげて、膝がお尻よりも上にあがればOK
そうすると股関節から重みは逃げます

縦抱き

縦抱き2

どちらも未定頸の赤ちゃん、また眠ってしまった赤ちゃんの
後頭部から背中を布または腕でしっかり支えることは必須です。

何よりも赤ちゃんが気持ちよさげになる
抱っこ、スリング、おくるみ、寝かせ方を探すことがポイントですね。

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