シノスラ公募に受かった話(前編)

久々のnote更新です。去る年末年始にかけて行われたシノビスラッシュ公募について色々書いていきます。


コンテストがやってきた!

キタ―――(゚∀゚)――――!!!!!!!

強い曲を作って戦わせることが大好きなので楽曲公募が来たとなると黙ってはいられません。今年もバトルの時期がやってきました(先のdynamix公募と太鼓公募では惨敗したけど)

今回はこの「シノビスラッシュ楽曲コンテスト」に焦点を当て、何を考えて公募に挑んだかを備忘録も兼ねて執筆します。
公募に勝ちたいクリエイターの参考にもなれば。

募集要項を読み込もう!

最初にコンテスト特設ページ(こだわってて凄かった)の要項を穴が開くほど読み込みます。大まかな情報は以下の通りです。

・和風の楽曲
・2:00〜3:00が目安
・合作込みで1人3曲まで
・1/7終日締め切り

ということで大まかな情報は掴めました。幸いこのコンテストの存在を知ったのは昨年11月だったため、合作込みで3曲異なるアプローチをした楽曲を出そう!という方針になりました。

実際に遊んでみよう!

コンテストに向けた大まかなスケジュールを立てたら次は実機で遊んでみよう!の回です。
実際にゲームを遊ぶことで、どんな曲が映えるのかといった事が感覚的にでも掴めます。

これは持論ですが、コンテスト等で選ばれる曲は「最低限のクオリティ等のレーダーチャートで合格レベルに達した曲の中から、楽曲の総合力とゲーム映えの観点で見た時に高い楽曲が選ばれる」ものだと僕は考えてます。
クオリティのレーダーチャートは色んな要素があるように思えますが、楽曲そのものの完成度を多角的に見た時の要素(mix、展開、雰囲気作り、音色の工夫)と言い換えることもできそうです。(どれか一つでも最低水準に届いてないと落とされるイメージがあります)

前提としてコンテストに受かる曲がある一定数あった時、「クオリティ、コンセプト共にそのゲームに入っててもおかしくない曲」というのはその3から4倍はあったりします。(公開型公募を見ての感想)
そこからどう絞り込まれるかは「ゲームで遊んだ際に合ってるか、楽しいか」といったプレイヤー目線で見た時のクオリティにかかってくると考えてます。
なので「ゲームに入っておかしくない曲」ではなく「このゲームに正しく相応しい曲」を目指して作ります。

収録楽曲を聴いてみよう!

幸いなことにシノビスラッシュのサントラ(xfd)がYouTube上に存在していたため、そこから気になった楽曲を調べてみたり実際に遊んでみたりして楽曲への理解を深めていきました。

そうこうするうちにどのような楽曲が求められるのかが朧げながら見えてきます。

・4鍵とサイドフリック、中央の特大フリックをいい塩梅に配置させる(いい塩梅?)
・疾走感を得られるようなサウンド
・世界観がしっかり伝わる(サウンドメイク方面)
・要所要所で特大フリックが入るような単音配置

和風とは?

古くは日本古来の音楽である「雅楽」を原点とし今日まで発展してきた和風音楽は、時代と共に「ロック」や「エレクトロ」等を取り入れて進化してきました。そのような分厚い地層のように積み重なった和風音楽の歴史に挑むのは簡単では無いです。
和風とその組み合わせる音楽により楽曲の魅せ方は正に千差万別です。ただ、どんなジャンルであれ和風を混ぜた際に「なぜ和風を混ぜるのか」といった問いに答えられるような音楽を作らなければいけません。
先日出した「廻」は和風×ハードロックを軸に制作しましたが、サウンド面に関して主に以下の様な点に気を配って制作しました。

・世界観そのものが和風であることが聴き手に伝わる(音階や和楽器のみならず、歌詞等やリズムを通して和風の世界観を作りたいという主張を盛り込む)
→要所要所に和楽器とのユニゾン的なリズムを入れたり、サビのドラムパターンを舞踏っぽいリズムにしてバックの三味線と絡みやすいように仕立てました。
・和風な〇〇の曲←この◯◯のコンセプトをしっかり詰める(世界観構築の話です。ただ和風な曲だけではぼんやりしすぎてるかも)
→壮大なスケールの巡り合いをコンセプトに「一期一会」「今世の別れ」「輪廻転生」等を繋がることで「廻」の歌詞の厭世的でなおかつ耽美な和風の世界観を構築してみました。

このような点をしっかり詰めないとこの公募には通らないな、と思いながら制作しました。まぁこれ落ちたけど。

3曲作ってみた!

先述の通り3つのアプローチで楽曲を制作しました。一点集中で作る方がいい場合もありますが、期間があれば色々な方面のアプローチを分散して曲にするのも悪くないです。曲作ったら自分のレベルも上がるし。

というわけで以下の3つのコンセプトで曲を書きました。

❶BPM160付近のオリエンタルハードロック歌モノ。和楽器バンドみたいなのをやりたい。シノスラにバンド系曲が無いので作ってみたい。
❷BPM200の2stepを織り交ぜたオリエンタル音ゲーコア。好きな某和風ゲームを題材にアクション性のあるワクワクした曲を書いてみたい。
❸BPM234の高速オリエンタル音ゲーコア。一旦あれこれ考えず好き放題したい。

このような動機とコンセプトで3曲用意しました。普通にこいつらを並行で作ると頭こんがらがって大変でした。ジャンル縛り公募で複数曲書くと終わります。

出した!

なんとか無事に間に合いました。❷の楽曲は爆速で出来て2023年内に出せたのですが、残り2つは年始も作業してて締め切り30分前まで制作が続きました。

この時点の感想ではまぁ❸は好き放題してるし落ちるかな〜て思ってて(受かったらシノスラに革命起きるぞとすら思ってた)安牌に❶か❷が通るかな〜と悠長に構えてました。

仮採用通知が来た!

締め切りからおおよそ1ヶ月後、

これの数日後に仮採用通知が届きました。逆版虫の知らせだったかもしれない

ここで想定外のハプニングが2つ起こります。

その1:採用通知メールに"最優秀賞"の文字があったこと
その2:受かると思ってた❶と❷が結果的に落ちてたこと

…………………………………

マジで??????????

流石に想定外すぎてデカい声出ました

結果が出た!

https://x.com/shinobi_slash/status/1763769084309909536?s=46&t=84LO6235TWpJKb_bsijTJg

夢じゃなくて本当によかった

さいごに

次回は収録予定である❸の楽曲について、裏話や楽曲の構成等を話す記事を書けたらと思ってます

ところで、シノスラに楽曲が収録されるまで以下の曲を是非とも聴いてください。

おそらく、記事の後編ではこの合作について触れる場面があると思います。

おしまい

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