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カメラを手に入れた話

今回はカメラを手に入れた直後の話を思い出します。
2017年の春のことでした。

STANDARDERです。

高校時代の監督の何気ない一言がきっかけになりカメラを買うことを決意した僕は、家電量販店にあった一番安い一眼レフカメラをついに購入した。canonのkiss7だった。

当初はカメラのケース、フィルターを合わせて6万円ぐらいの買い物でしたが、担当してくれた女性の店員さんがやけに話しやすく、先週高校を卒業した話をすると、‘’卒業祝いだよ‘’と5万5千円にしてくれた。

付属レンズの他にこのレンズもあったら楽しくなるよ、と望遠レンズも紹介された。これも安くできるよと言われたが、そのときは付属レンズだけで十分な気がした。そもそも自分がどれだけカメラにハマっていけるかが未知数だったし、もし全然ハマらなかったことを考えると少し怖かったからだ。
こんな大金をはたいて買ったカメラが数年後置物として部屋に飾られたとしたら、そのときの罪悪感を少しでも抑えるためだ。


店員の方には2人のお子さんがいて、そのうちのひとりは反抗期らしい。

反抗期のくせなのに、勉強を教えてくれと宿題を持ってくるらしい。

その話の流れで学校の話になり、先日の高校の卒業式の話をしたわけだ。

会話が面白くて話は弾んでった。値切ってくれなんか一言も言ってないが、もしこれが‘’高校を卒業したばかりなのだから、少しくらい安くしてくれよ‘’という意味に聞こえてたのなら、すごく嫌だな、申し訳ないなと思った。

それでも5千円も安くなったことは普通に嬉しい。僕はカメラ一式を受け取り店を出た。


家に戻り、テーブルの上で四角い箱を開けてみる。半年前から欲しかった一眼レフカメラが手に乗っかってる。

正直、‘’レンズがないと、意外とちっこいんだな‘’と思う。


理由は分からないが、僕は店頭で見た商品や、広告で見た商品が実際に手元に来ると、‘’こんなもんか‘’と思ってしまうことがある。謎現象だ。

ニトリで机を買ったときも、昔地球儀を買ってもらったときもそうだった。

そして今もそうだ。


それはさておき、説明書を開いて機能を見てみる。
F値?シャッタースピード?

カメラはピントだけで合わせるものだと思っていたのに、一眼レフの世界では数字でも合わせて撮るらしい。

ストロボやマニュアルフォーカスなんて単語も聞き慣れない。

僕はカメラは欲しかったものの、どう撮るか、どういうものなのか、なんて予習は全くしてこないで当日を迎えた。そして現に説明書のみでは、どう撮るかなんて分からなかった。今の時代、YouTubeでも漁ってみれば色んな先導者がカメラの話をしてくれているはずなのに、YouTubeでは陸上の動画と漫才の動画ばかり見ていた。

そりゃ手に取った瞬間、‘’こんなもんか‘’と思うわけだ。仕組みが分かっていたら、そんなことを思う間もなく操作を始めてるはずだ。
そのとき初めて、謎現象の理由が分かった気がした。

どうやらAモードではボカしの設定に向いてて、被写体を止めたいときはTVモードを使うと良いらしい。それが分かっただけでだいぶ前に進んだ気がしたが、実際にリビングにあったサボテンを被写体にして撮ってみると自分のしたい画とは程遠かった。

白飛び、
黒潰れ、
ノイズがかった写真の連続。
ISOってなんだ?

分からないことが増えていく。
勉強と似ていてちょっとやだった。

カメラの始めたての頃は、とりあえずオートの料理モードを使って綺麗に撮れたサボテンを見ながらやっぱり画質が違うなあと思うことしかできなかった。

「オートモードで綺麗に撮れたことで調子に乗ってマニュアルモードに変えてみて失敗作連発」
本当にその繰り返しだった。

いつの間にかサボテンのことがきらいになった。。\(^o^)/



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