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【全力で推したいゲーム】ゲーマーへの入り口は「ゆめにっき」だった

初めまして。お初でない方はこんにちは。なるぼぼです。

最近「全力で推したいゲーム」というタグを知ったのですが、自分の中で「推したいゲームって何だろうか…」と考え続けていました。

僕は大体14年ぐらいのゲーム暦ではありますが、その中で色々なゲームにハマってきました。
今でも新しいゲームに向き合うことは多いです。
「女神転生」も古い作品ではありますが、出会いは最近です。
また、先日購入した「街-運命の交差点」にもドはまりしています。

そんな風に振り返っているうちに、僕は「こうやって自分が色々なゲームに向き合うきっかけになった作品こそ自分が本当に推したいゲームなんじゃないか」と思うようになりました。
そこでたどり着いた作品は、「ゆめにっき」でした。今日はそんなゲームのお話です。

1.ゆめにっきとの出会い

ゆめにっきとの出会いは中学2年の冬でした。
当時の僕は友人に教えてもらった「のび太のバイオハザード」からフリーホラーゲームを知り、「Ib」という作品にハマっていました。
Ibは当時アップデート真っ盛りの時期であり、流れに乗るようにハマっていました。
当時からストーリーの裏のキャラ関係とかを考察するのが大好きで、某掲示板に考察スレを立てた記憶があります(今はどうなっているのかは知りませんが…)。

そこでのんびりとネットサーフィンをしながらPixiv大百科でIbの記事を見ていた時、偶然知ったのがゆめにっきです。そうです、Pixivの兄弟記事というやつです。

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ちなみに上の画像は、大学入ってからサークルでやったプレゼンのパワポです。実はひっそり紹介してました。
まぁなんかこんな感じでゆめにっきを知ったんだなぁ…ぐらいに思っておいてください。
ちなみに今現在だとIbの記事からゆめにっきは兄弟記事で出ないようです。何たる偶然。

そんなこんなでゆめにっきと出会うことになり、ニコニコ動画のゲームプレイ動画を通じてこの作品にのめり込んでいくことになります。

2.ゆめにっきの凄い所① 引き込む力

そろそろゆめにっきの魅力のお話をしましょうか。

ゆめにっきは、窓付きという主人公が夢の世界を歩くゲームです。
ただその夢の世界は不気味で恐ろしくて、ある種カルト的な世界観を持っています。

この世界に引き込むという点で、ゆめにっきの独創性と魅力の大半を語ったと言ってもいいでしょう。
この作品に明確なゲーム性はありません。
大半が世界を歩くだけであり、RPGやアクションのようにゲーム的な脳でプレイする時間はほぼないです。
しかし、そんなゲーム性、ストーリー性がほとんどなくてもこのゲームは人を惹きつけるのです。その圧倒的な世界観で。

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正直ほぼ暴論まがいなのであまり言いたくないのですが、この作品の世界観は言葉では表せないと思います。
それだけ狂っているようでありながらも、そのこびりつく独特の違和感は唯一無二のものです。

ゆめにっきは「ゆめにっき派生」としてインスパイアを受けた作品が多数存在しています。
僕はそれらの作品を実際にプレイした経験がありますが、どれもこの作品よりも輪郭がくっきりしているように感じました。
この捉えどころのない、輪郭のぼやけた世界観はこの作品にしか表せないものなのではないか、と思ってしまうほどです。

3.ゆめにっきの凄い所② ないからこそ生まれるストーリー性

ゆめにっきとは夢の世界を歩くゲームです。
夢の中にはストーリーもへったくれもないような、支離滅裂な世界が広がっています。
ただし、その夢というのは主人公窓付きの集合的無意識を表現する場であり、その無意識が生み出すのは彼女の隠された感情と過去体験、自分の思いです。それはいわば、散りばめられた彼女自身のストーリーのピースでもあります。

実際このゲームにはエンディングが存在しますし、そのエンディングも結果としてはひどくわかりやすいものです。
ただその過程についての記載は一切ありません。
エンディングに関しては、何も理由づけがされないんです。

そもそもこのゲームにはセリフという概念がないので、エンディングまでの過程もほぼ自由になります。
エンディングまでの儀式のような一連の流れが存在するだけです。
つまり、言葉によるストーリーが語られることなくこのゲームは終わりを告げるのです。

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ストーリーが語られないことはすなわち、無限の創造性を生み出します。
そう、このゲームは圧倒的な考察性を孕んだゲームでもあるのです。

もちろん考察抜きにゲームを味わうこともできますが、その上でクリアした場合このゲームの印象はあまりいいものにならないと思います。
自分がIbで学んだ考察の面白さは、ゆめにっきでより深まったのではないか、と感じる程です。
何も語られないからこそ、色々な考え方ができる。

パーツは文字をほぼ使わないものの、精神世界的表現として各所に散らばっています。
それらを集めることで、窓付きが社会に、現実世界にどんな感情を抱いていたのか。
それらが抽象的に、そして人間の中身により近づいた目線で味わうことができる。
それもこのゲームの魅力だと思います。

4.ゆめにっきからより深くゲームを知った話

ここからが一番伝えたい話です。

そんなこんなでゆめにっき自体を知ってドはまりしていくんですが、時が経つにつれて色々なゲームの興味を持つようになりました
とはいえ小学生頃から皆と違うゲームを買ってハマったり、モンハンに対して興味がなかったりと斜に構えていたような節はあります。
ゲーム開拓者的なものになりたいなぁ、と思うこともしばしばありました。ゆめにっきとの出会いはその思考がエスカレートしたキッカケ、ともいえるかもしれません。

まず飛んで行ったのがレトロゲーム。
もともと「メイドイン俺」にあった「モノクロゲームコンテスト」を始まりとして、GB版「レッドアリーマー 魔界村外伝」からレトロゲーム自体への興味はありました。
ただ、スーパーファミコンに対する興味を持ったのはゆめにっきからです。理由としては、ゆめにっきのもとになったであろう作品群の一覧に「MOTHER2 ギーグの逆襲」があったからですね。
実際毛色が違うとはいえムーンサイドなどの精神世界的要素はありますし、ギーグはやばい見た目をしています。
どことなくゆめにっきのような匂いはあるんです。
とはいえFC世界はほぼ完全に「MOTHER(FC)」のグラフィックを意識しているので、そっちに目が行くような気がしなくもないのですが…。

まぁ結果として、MOTHER2を中心に、高校時代をFC、GB、SFC、PS1、PS2などのレトロゲームに費やすことになります。
最近でも、「真・女神転生」や「スーパードンキーコング」に抵抗がないのはこの経験が生きているからだと思っています。

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次につながったのがVIPRPG。
とある実況者さんがゆめにっきと並んで「すでに私たちは地獄の真っただ中でした。」を実況していたのがきっかけです。
そこから「MONER SPECIAL」をプレイしたり、池田先生作品に触れたりなどとVIPRPGを色々と遊んでいくようになります。
とある作品から「学校であった怖い話」を知れたのは僥倖だったと思っています。
Antihoney先生の音楽を聴くキッカケや2000年代のスキャンダルや事件などを知るキッカケになったのもVIPRPGであり、色々なことを学ばせていただきました。
なんでもアリ、みたいな風潮から生まれた作品はとても面白く、僕を様々な作品に結び付けてくれました。

最後につながったのがカルトゲーム。
これに関しては結構曖昧かもしれませんが、「鬱ゲーを中心としてプレイするゲーム群が一気に大人びたきっかけになった」という意味合いも孕んでいます。

ゆめにっきは、「MOON」「さよならを教えて」「Lain-Serial Experiments」なんかに興味を持ったきっかけでもあります。
あと、「Undertale」に機敏に反応できたのもゆめにっきがキッカケですね。
知ったソースはとある方のTwitterからだったんですけど…。

「Omori-ひきこもり」の公開を待ち続けたり、「LSD」を探し回っていたりしたのもゆめにっきとの出会いが根本にあると思います。
今でも「DoD」を探し回ったり「女神転生シリーズ」に強い興味が湧いたりするのもここが原点にあったりします。
メガテンは考察まで書いちゃってるしね。
え!読みたい!?是非どうぞ!というか読んでくださいお願いします!!!

…ともかく。
ゆめにっきは色々なゲームを知るきっかけになり、そこに手を伸ばす興味がわくきっかけになった、まさに僕にとってのゲーマーになる原点の作品でした。
あんまりこういう人、いないんじゃないでしょうか。気のせいですかね?

まぁそんなこんなで、今は自分の好きなゲーム、今やってる面白いゲームを伝えるために、NoteやSteamレビューページ、FC2ブログを使って記事を書いています。
気になった方は是非覗いてみてください!

最後完全にダイマになって申し訳ないけど許してください!







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