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「グレープフルーツダイエット」について話す

*「グレープフルーツダイエット」に関しては下の方に明記した段落から始まります。それまではダラダラ語り☺️

本日で、息子が帰寮しました。
今回は1週間+移動日の「ハーフタームホリデー/学期中(なか)休み」でしたが、次は3月4日に私用でまたロンドンへ帰って来ないといけないので、2週間のお別れです。「入寮してる」というほど会えないわけでもないのですが、これは学校や親の環境にもよります。

ほんと私と息子の二人で話してると次々と脱線してうるさいくらいに色んな話をするのですが、今回は最初の数日は息子のするがままに任せていたら息子はずーっと自室に篭っていて没交渉、中程の数日間は私が無理矢理外へ連れ出したり、無理矢理連れ出したため外で言い合いになったり😐、そして最後の数日間は息子が自分で決めた1日3時間の勉強をするというんだけど、なんせ起きるのが正午過ぎなので勉強とご飯を食べるのと長風呂で、もう大体いい時間になってしまったりしていた為、長めの会話が持てたのは後半実に2、3日だけのこととなりました。
息子は年齢的にも思春期なので話さなくなるのかなと思いきや、一緒にいる機会が有りさえすればめちゃくちゃ喋ってくるし、そうやって色んな知識交換や考察をしてる中でチラッと学校のことや自分の将来について感じてることなども混ぜ込んで来るから、だからやっぱり会話する機会は意識してでも持った方が良いのかなと思います。単に私が楽しいから、という理由だけでなく😅管理者の役目としても会話は有った方が良いのだろうな。

昨日の晩は、
これ、私と息子の間では時々話すトピックからの派生なのですが・・外国で生まれた何かが日本ではかけ離れたものとして広まってる例について話しました。

日本で外来語として使われてる英語や、またその外来語が表すところの概念などが、元の英語単語の意味からかけ離れて来る現象というのが時々有って、まだそれが元の英語単語の用法の範疇ならば良いのだけれど、もはやそうでなくなってたりすると、それはもう日本語として覚えなければ日本人相手には使えない、ということが起こります。
これは日本で日本語を喋ってずっと育って来た上で英語も上手、みたいな人だと違和感有ってもまだ何とかなるものなのですが、英語の方が深く入ってる日本語話者だったり、めったに日本人の生きた発話に触れることが無い生活をしてたりすると、ほんと引っかかるというよりも意味が通らなくて「??」みたいになってしまうことが有る。
言語は生き物なので、私はそれが間違いだとか日本人は用法を直すべきだとかまでは思わないのですが、こういうことは時々確認しあって磨いて行かないと逆に言えば日本語ネイティブ度は下がるという話なので、私たち海外永住組にとっては切実です。

*「グレープフルーツダイエット」について話す

で、表題のグレープフルーツダイエットに関してなのですが・・

お若い方は先ずご存知ないだろうし、私と世代共有(ロスジェネ)されてたとしても、その頃いわゆる「女学生」じゃなかったら聞いたことない話かとも思いますが😆・・
昔むか〜し「1日1食をグレープフルーツ1個に置き換えると綺麗に痩せる」みたいなダイエット法が流行ったことが有ったのですヨ。何も食べなくても良いからとにかくグレープフルーツ1個だったかな。なんせ、グレープフルーツ食べとけばオッケーみたいな感じで、テレビでもタレントさんがやってみて痩せたとか、猫も杓子も。
なんかその頃っていろんな怪情報が流行った時代で、ダイエットだと他にも卵だけダイエット(何個食べても良いが卵しか食べない)とか、色々ありましたが、その中で、ことこのグレープフルーツダイエットに関しては真相の追跡みたいなことをされた人がいらっしゃって、私がたまたまそういうウェブサイトだったか雑誌のコラムだったかを見たことが有りよく覚えてる次第です。

ネタバレするとこれ、ほんと面白い経緯なのですが・・
先ず、当時グレープフルーツダイエット推奨派の方(または団体?)が根拠としていた研究内容というのは、確かハワイ大学の栄養学か何かの教授が発表した論文の、コピーのコピーのコピーみたいな、文字も掠れて斜めになったような読み取りにくいシートに遡るらしいです。
そこに書いてあったことの要約としては(私がこのコピー紙の写真を見たのは20年以上前ですが長いものではないので当時の英語力でも理解できました)「1日1回グレープフルーツを食べた被験者は健康であった」くらいのことが書いてありました。
と、ここで面白い勘違いが起こるのだけれど、「健康」を示すデータの一つとして体重の推移を記録してあったことと、また英語の「Healthy Diet」という単語が使われていたことが、おそらくこれが減量法として日本へ紹介されるに至った原因だろうな、と思われる次第。
英語の「Diet」は減量法の前に食生活或いは食事そのものなのですが、体重の推移と並べて述べられたことで、おそらくこの論文の一部切り抜きだけ読んだ人には「グレープフルーツを食べたら痩せると書いてある!」みたいに感じられたのではないかと思うわけです。
ハワイ大学の研究は実在したのかも知れませんが、元々そういう意味ではなかったし、また本国アメリカでも一時期流行って既に廃れていた頃になって日本で流行ったあたり、英語ネイティブではない日本人によってより勘違いが焼き増しされたのではないかと思われます。
その後のバージョンとして、グレープフルーツの匂いを嗅ぐだけでも痩せられるというのが有りましたが、そちらはまた別のバッチフラワー とかいう世界にも繋がって来るので「Diet=減量勘違い説」とは分けて考えなければなりません。

とまあ、こういう会話が面白いのです。
けっこうずっとオタクネタみたいなのとか、インターネットミームの解釈みたいなこと、あと普通に政治経済地理学みたいな話をしています。そして外で話してると時々周りの目が憚られるほど次々と話が展開してしまう。
私にとってこれ程馬の合う相手もなかなか居ないし、息子が帰宅してる間は大いに楽しみたいですが・・そろそろ自分の側の子離れを意識しないといけないよなーと思う日々です。