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モノを持つ=裕福と言う概念。

実家のリフォームをきっかけに2年ほど前からミニマリスト思考を取り入れて生活しています。
物が多いとは分かっていたものの、想像以上でして。これは片付けのコツを調べたほうがいいという思いから、Youtube動画を検索。
お片づけ動画の関連でミニマリストのコンテンツが上がってきて徐々にインスパイアされていきました。

まずは実家にあった子供の頃の教科書や、専門学校などの資料を約100キロを処分。お洋服も今思い返せば、45L容量10袋は優に超えていたと思います。ものが片付き始めた次は、データの整理やサブスクリプションなどの無駄な出費がないかの確認。

段々と結果が出始め、じぶんの整理するものがある程度落ち着いてきた頃、ふと彼のものが気になり始めました。

明らかに片付けた方がいい。でも人のものだしあまり言いたくもない。でも、自分が良い結果を生み出せているからどうしても伝えたい。

しかしミニマルに生きることの良さや、わたしの感覚がうまく伝わらない。何度話しても、片付けに進まない。

なぜ?が積み重なって行った頃、何気ない会話から彼の幼少期にヒントがありました。

「幼い頃、欲しいものをなかなか買ってもらえず、ものを持つことが裕福(幸せ)なのだと思ってきた。だから、今欲しいものを買えたり持っていられることに幸せと安心を感じるんだよね。」

彼はブラジルのリオデジャネイロ出身。
わたしは日本の埼玉県で生まれ育ちました。

生まれた場所、育った環境も違えばものに対する考え方も違って当たり前。
分かっていたはずの感覚ですが、自分の考えを少し押し付けてしまっていたかもしれないな〜と反省しました。

その後、彼の話を聞きながら歩み寄り、今はもう大人になり安全な日本にいること。
何かあればお互いに助け合っていけばよいことなど、”もの”にフォーカスするのではなく”安心”と”これから”に目を向けるようにアプローチしてみました。

そこから少しずつ片付けが進むようになり、今はふたり同じ価値観で進めていると思います。

浅く表面に見えるようなことだけではなく、根本に目を向けて、何かあればちょっと視点を変えて二人の関係性や会話から解決できるものを増やせたらいいのかなと。

なにごとも一歩ずつ。
進んだり下がったりしても、その過程を大切にしていきたいです。


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