Intracranial mast cells contribute to the control of social behavior in male mice

mast細胞という細胞がマウスの社会的行動を調節する。

Tanioka, D., Chikahisa, S., Shimizu, N., Shiuchi, T., Sakai, N., Nishino, S., & Séi, H. (2021). Intracranial mast cells contribute to the control of social behavior in male mice. Behavioural Brain Research, 113143.


mast細胞(マスト細胞, 肥満細胞, 顆粒細胞 *肥満とは関係ない)について

はたらく細胞twitter(https://twitter.com/hataraku_saibou/status/1025728057586241536)

肥満細胞は,真皮および皮下脂肪組織の毛細血管や神経周囲 にみられ,直径 10 mm の類円形ないし紡錘形.  血管の拡張や透過性亢進を起こす種々の化学伝達物質を産生保持しており,そのため細胞内に 豊富な顆粒を有している.(https://shimizuderm.com/textbook03/pdf/1-06.pdf)

肥満細胞とも呼ばれる。白血球の一種で、脱顆粒反応によりヒスタミンを放出することで、アレルギー反応を引き起こす。(https://www.jst.go.jp/pr/announce/20140609-2/index.html#YOUGO1)

結果

mast細胞の脱顆粒剤を脳室に投与したらthree-chamber testで社会性が上がった。

Mast cell-specific Toxin Receptor-mediated Conditional cell Knock out(マスト細胞特異的毒素受容体媒介コンディショナル・ノックアウト)マウスのmast細胞を除去したところ,社会的選好性が低下した。不安関連行動・うつ様行動は変化なし。

Mast cell-specific Toxin Receptor-mediated Conditional cell Knock out miceは脳内の5-HTと5-HT受容体が減少。オキシトシン受容体が増加。

mast細胞はセロトニンを部分的に媒介として社会的行動を調節している可能性がある。

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