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端材を集めてワゴンを作る。

木工所をやっていると、端材がとにかく出ます。冬などは薪ストーブの薪にすることも多いのですが、まだ使えそうな端材は、うちではカフェもやっているので、たまに店に持っていって店先に並べて端材市をしています。

ホームセンターなどでは売っていないような木も多いので、そんな木材を探している場合は良いかもしれませんが、端材なので、ちょうど良い大きさではなかったり、同じサイズのものがたくさんある訳ではありません。

ちょっとした端材だとしても捨てるには勿体ないですし、小物や雑貨も作っているので、いつか何かに使えるかもしれない!と、ついつい溜めこんでしまうのですが、使いきれないのと、使ったとしてもさらに端材が端材を生むことに。
だったら活用してくださる人や、材料を探している人に差し上げるなり、原価で提供できたらいいな。という感じです。

端材を店先に並べていると、
「これで何が作れますか?」
と聞かれることもあります。
急に出会った端材を見て、何か作りたい気がするけど、何が作りたいのか、作れるのか?がすぐには浮かばない・・・。そんな方がとても多いです。

例えばですが、
無料で置いている小さな堅い木なら、木のスプーンを彫ることもできるし、ある程度の大きさの材料を集めてスツールとか、ちょっとした棚とか作ろうと思えばアイデア次第で作れるはずです。

作りたいものに合致する材料を探し、サイズさえ賄えれば、まぁまぁ何でも作れます。

・・・とはいうものの、実際にはやったことはありませんでした。
ということで、試しに端材で置いてた材料をかき集めてワゴンを作ってみました。
ワゴンのようなキッチリ作らないといけないものを、端材を寄せ合わせて作ろうというのはちょっと無謀だったかもしれません。材料取りと計算に時間がかかりすぎました。

写真を撮ると、ワゴンより背景の雑然さが際立ちますね。。

しかし、ずっと家にワゴンが欲しいと思っていたものの、なかなか自分のためには作らなかったので良い機会です。端材なのでデザイン性は皆無ですが、物置の整理に使うだけなので問題ありません。

さて、ワゴンの図面?はこちらです。

図面・・・なのか?

図面と言うにはおこがましい、自分で後から見返しても、不明な点が多く、あまりにもテキトーなものですが、端材であるものを使うのなら、計画なんてこんなもんです。
図面をきっちりと書いたとしても、その通りにはいかないので、ざっくりとしたイラストのイメージと箱の組み立て方だけです。今回はフラッシュの部分もあるので、厚みなどは作る時には0.1ミリ単位まで計算します。
サイズが足りない場合は、その都度変更して、辻褄を合わせて作ります。
途中で引き出しをつけようかな?とか考えてしまったので、天板の下にスペースを作ったのですが、やっぱりやめてみた名残があったり。
また、最初は雑にビス留めでチャッチャと作ろうと思っていたものの、作っていくうちに、ホゾ組みにしたり、切りっぱなしは不恰好なので、やはり面貼りもするか!となったり。
作りながら、最初の計画からどんどん脱線していくのが、時間がかかる原因の一つです。

必要な大きさの材料がなかったので、普通ならこんなことしませんが、化粧合板を継ぎ足したり、色もバラバラです。

長さが足りないので継ぎはぎ。

4段ありますが、全て作り方や厚みが違います。
材料継ぎ足しにすると、フラッシュの芯の位置決めが面倒くさくなったり、物を乗せるので撓まないように結局は捨て板貼ったり、それぞれ別で考えなければならないのが、端材ならでは。

ワゴンを作って、少しくらいは端材が減ったかと思いましたが、焼石に水で、まだまだあります。

ワークショップに参加したことある方は、見ていると思いますが、ジユクの2階のテーブルとスツールも材料バラバラの端材で適当に作ったものです。スツールのクッションの中身もウレタンの端っこを継ぎはぎです。

いずれにしても、余った材料で作るのは材料費は安く抑えれるのかもしれませんが、時間と手間がすごくかかりますね。それを考えることができる人には楽しい作業かもしれません。

限られた材料を利用して家具を作るというのは、普通に材料を揃えて作るよりも難易度が高くなるのですが、柔軟に考えることができるのなら、端材を活用して、アイデア次第でいろいろ作れます。

たまに端材をジユクに持っていってますので、ご興味があればのぞいてみてください。
製作指導は教室がありますので、そちらにご参加ください。
また、これを作りたいので、こんな材料をこのような状態にして準備してほしい。などのご要望にもお応えすることができます。

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