外資企業への転職に興味がある人向けの記事

「外資企業に興味があるんですけど、話を聞かせてもらえませんか?」
日系→外資に転職してから、こういった相談を受けることが多くなりました。

話を聞いてみると、

1. 日系企業にずっといるイメージが湧かない
2. もっとグローバルに活躍したい

といった内容が多かったので、自分自身の経験を元にそれぞれの質問に対する答えをお伝えできればと思い、この記事を書いています。

1. 日系企業にずっといるイメージが湧かない人へ

結論、その感覚を大事にしてほしいなと思います。具体的に「私がもう一回人生があっても日系企業にずっとはいない理由」を経験談を元に説明します。

私は転職しておいてなんですが、愛社精神はかなりある社員だったと思います。

日系企業から外資企業に転職するときには、外資企業は転職が多いと聞いていたので「私は愛社精神を持って働きたいので、転職ありきで働きたくない。ずっと御社で働く意気込みで転職して良いのか?」と質問したくらいです。

「Of cource!! Welcome!! 」と言われました(笑)。

そんな私も転職してから3年がたちました。自分でも驚くのですが、今では普通に「転職」が選択肢に入っているんですよね。今の会社は大好きですが、それでもやはり転職はすると思っています。

なぜ転職の選択肢がなかった私が、3年間で普通に転職も考えるようになったのかを考えてみたのですが、それは「外資企業で専門性(スペシャリティー)」を強く求められたこと」が影響していることに気付きました。

具体的には、外資企業では営業・マーケティング・人事など、各分野において高い専門性を求められます。
「ちょっと部署を異動して勉強してみる」という日系企業のジョブローテーションがありません。

私は日系企業にいるときは、企画業務(どちらかというと営業に近い)を初めに経験しました。会社に残っていれば、次は経理だったかもしれませんし、人事だったかもしれません。

私の意思に関係なく、会社の人事異動に合わせて多様な経験をしていたと思います。これは多様な経験ができるよい点もありますが、自分自身で必要なスキルを計画→獲得していく意識が生まれにくいかなと今振り返ると思います。

それが外資企業にきてからは、営業という専門スキルを自分の武器として強く意識するようになりました。

新規顧客営業・既存顧客営業など、営業の中で徐々に自分自身の「できることリスト」を増やしてきました。会社から異動を命じられることもないので、少しずつスキルと実績を積み重ねながら新しい挑戦機会を自分で探す必要があるのです。

そういった環境で営業をしていた中である日「今の自分では解決できないお客様の課題」にぶつかりました。その時に初めて「この会社にずっといても、今目の前にいるお客様の課題を解決することは永遠に自分にはできないな」と気付きました。

今の会社では得られない、お客様や社会に貢献するためのスキル・経験を得ること

それが今私が転職を検討する理由なのかな、と思っています。

今の企業にずっといるイメージが湧かないと感じている方がいれば、「終身雇用は滅びた」といったネガティブなことではなく、「どういうスキル・経験をつけて社会に貢献していくか」という前向きな動機付けでキャリアチェンジを検討するのが良いのではないかな、と思っています。

2.もっとグローバルに活躍したい人へ

「もっとグローバルで活躍したい」と考えている人は、ぜひ外資企業でのキャリアを検討いただきたいです。

その理由を再度、私の経験談を元に説明します。

私は日系企業にいた頃から海外に興味があったのですが、私がいた日系企業も海外展開を積極的に進めており、海外駐在の可能性は十分にありました。

もしかしたら外資企業に来るよりも早いタイミングで海外に行けていたかもしれません。

それでも私はグローバルに活躍したいのであれば、やはり外資企業に転職することはプラスだと思っています。

その理由は、私の中での「グローバルで活躍する」という定義が変わったことが影響しています。

初めの頃は「海外で働くこと」がグローバルで活躍するイメージでした。ただ外資企業で働く中で、それが「違いを受け入れながら、お互いに協力して結果を残すこと」に変わりました。

一つ、私の「グローバルで活躍すること」の定義が変わったエピソードを紹介させてください。

これは東南アジアで海外の営業担当と研修を行った時の話なのですが「少ないお金を握り締めて街に行き、一番価値のあるものを持ってきたチームが勝ち」というゲームを実施しました。 

その時、私のチームではインドの営業担当がいきなり売店で時計を購入して、すれ違った観光客に急に売り込みだしたのです。結果しっかりと売り切ってCashを持って帰りました。

私は何かその地域特有の面白い物を購入して持って帰るイメージだったので、その状況を見て思わず絶句してしまいました。

そういった経験を積み重ねる中で「あー、グローバルで活躍するって、こういう自分と違う価値観・バックグラウンドを持つ人を仲間(上司や部下)に持ちながら、協力して結果を残すことなんだな。」と再認識しました。

今の私にとって、グローバルで活躍するための第一歩は海外にいくことではなくて、価値観・バックグラウンドの違う人の意見をまず受け入れることです。その上で協力しながら、結果を残していく必要があると思っています。

外資企業は多くの国籍・文化の人と働く機会が多いので、日本で働くのであっても「違いを受け入れながら結果を残すこと」に挑戦する機会が多く提供されます。

そういった理由から、私はグローバルで活躍したい人には、ぜひ外資企業を次のキャリア先として検討していただきたいと思っています。


以上、
1. 日系企業にずっといるイメージが湧かない
2. もっとグローバルに活躍したい
という相談に対する私の答えを記載させていただきました。

この記事が少しでも、皆様のキャリア検討の材料になりますと幸いです。
また、少しでも良いなと思っていただけたら、Shareしていただけると嬉しく思います。

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