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美術館・博物館

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美術館・博物館等に行った記録です。
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記事一覧

国立近代美術館『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』

 東京国立近代美術館で開催中の『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』を鑑…

海人
4週間前
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『大吉原展』

 3月下旬に藝大美術館で開催中の『大吉原展』に行きました。  この特別展は開催前にXで大…

海人
2か月前
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『印象派 モネからアメリカへ』

 上野にある東京都美術館で開催中の特別展『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵…

海人
4か月前
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【茨城県立近代美術館】 中村彝、佐伯祐三、美術品の修復とは

 茨城県立近代美術館の常設展が展示替えされたので、早速観に行きました。  近代美術館の説…

海人
5か月前
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箱根八里

 二泊三日で箱根に行ってきました。普段は上野や東京発の旅行が多いため、箱根に行くのは二十…

海人
5か月前
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茨城近代美術館 夭折の画家・中村彝

 夫が茨城県の某小都市に異動になったので、そこからわりと近い水戸をめぐりました。ペーパー…

海人
7か月前
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東京国立博物館特別展 『やまと絵 受け継がれる王朝の美』

 東京国立博物館(トーハク)で開催中の特別展『やまと絵 受け継がれる王朝の美』を見てきました。  やまと絵は、ざっくりいえば日本の風物や人を日本の画法で描いた絵ということになるようです。  もともと、古代日本では唐の律令制を取り入れた国家制度を目指していたこともあり、文化面でも漢詩や唐絵(中国の風物を描いた絵)が盛んでした。それに対して、日本の風物を描く絵や和歌が興ります。最初は唐絵の技法で日本の風物を描いていただけですが、次第にやまと絵独自の画法が生み出されました。  

トーハクは常設展も面白い

 東京国立博物館(トーハク)で『近世の大和絵 王朝美の伝統と継承』を観てきました。  こ…

海人
9か月前
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出光美術館 時を越える男たちの絆

 出光美術館で特別展『日本の美・鑑賞入門 しりとり日本美術』を観てきました。  鑑賞入門…

海人
10か月前
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東京国立近代美術館 『重要文化財の秘密』 森鷗外に導かれて

 東京国立近代美術館で開催中の『重要文化財の秘密』展を見てきました。明治以降の重要文化財…

海人
1年前
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出光美術館『江戸絵画の華 京都画壇と江戸琳派』を見る

出光美術館  出光美術館の特別展『江戸絵画の華 京都画壇と江戸琳派』を見てきました。  …

海人
1年前
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パリと下落合、広告 『佐伯祐三 自画像としての風景』

 東京駅にある東京ステーション・ギャラリーで開催中の「佐伯祐三 自画像としての風景」を見…

海人
1年前
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漱石山房記念館訪問記 特別展『夏目漱石と芥川龍之介』

 新宿区区立漱石山房記念館に行ってきました。夏目漱石の最後の家である、漱石山房の跡地に建…

海人
1年前
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上野の森で悲劇の画家の最高傑作を見る 「国宝 東京国立博物館のすべて」 後篇

 トーハクの国宝展で一番見たかったのが、渡辺崋山の「鷹見泉石像」です。田原藩の家老、蛮社の獄で自死に追いやられる政治家としての崋山のことは前から知っていて、尊敬もしていたのですが、画家としての崋山には興味がありませんでした。浮世絵以外の日本の絵に興味がなく、江戸時代の文化についてもよく知らなかったので、「家老なのに、絵まで描いていたなんてすごい」程度の認識だったのです。  それが、森鷗外の史伝小説『渋江抽斎』と『伊澤蘭軒』を読んで、江戸時代後期に活躍した崋山のような文人に興