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青空文庫

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2023年1月の記事一覧

どの訳を読むか? 与謝野晶子訳『源氏物語』 前篇 【青空文庫を読む】

 これまでも毎月の読書記録に少し書いていたのですが、今回からは「青空文庫を読む」というタイトルで、特に良かった作品や深掘りしたい作品を取り上げていきたいと思います。  青空文庫には主に著作権が消滅した作品(作者の死後50年経ったもの)が収録されていますが、古文で習うような作品を入れても読める人が少ないという判断なのか、ざっと見たところ、江戸期以前の作品は『古事記』ぐらいしか見当たりませんでした。ただし、古典作品を有名な作家が現代語に訳したものがいくつか見つかりました。  以

2022年12月 読書記録

 あけましておめでとうございます。今日は、会社の人たちと伝通院に初詣に行ってきました。  伝通院は、徳川家康の母親・於大の方の菩提寺です。今年の大河ドラマ『どうする家康』では松嶋菜々子さんが於大を演じるようですが、時代の波に翻弄されながらも、息子・家康の天下取りに大きな役割を果たした女性ですよね。伝通院周辺には、他にも徳川家ゆかりの女性の菩提寺がいくつかあるので、いつかまとめて紹介したいです。  さて、去年の12月は、青空文庫から五作品とそれ以外の三冊を読みました。 塩野