私の「有名人に似てる」の最上級

有名人の◯◯に似てると言われることってまれにあると思うが、基本そんなに似ていないと思っている。

そもそも、あれは似てるかどうかよりも、顔のパーツやその人のもつ雰囲気の最上級が、ある有名人に似てるというものではないか。

ある意味、褒め言葉の一つに近いだけで、似てるかどうかは、そこまでは重要ではないと僕は考えてしまっている。

僕は、中学生時代はメガネをけていたので、出会った女の子から、ハリーポッター1作目のダニエル・ラドクリフに似てると言われたが、「メガネとパッチリ二重が似ているだけだ」と思っていた。


大学生になり、髪の毛にストレートパーマをあてたら、出会った女の子から、「中国の小池徹平!」と言われる。


「中国の」という表現が引っ掛かるが、もちろん本人には似ていないので、「中国の」がつくと、どこか納得していた。


大学を卒業してから10年以上は、みるみるうちに太りあげ基本デブキャラ、お笑いキャラとしてやってきた。

見た目もオシャレもどうでも良くなるし、特に◯◯に似ているとも言われなかった。


そんな僕が…



そんな僕が…



突然15キロ痩せて、EXILEのような体型になったものだから、また◯◯に似ているシリーズが復活してしまった。

大変おこがましく、絶対似ていないが、


妹からは、贔屓目もあるので正確さは皆無だが、だんだん妻夫木聡になってきたと言われ(全妻夫木聡ファンの皆様すみません)とても気分が良かった。


そんな中で、ご本人には比べ物にはならないが、顔のパーツとかがほんの少しだけ納得した人がいた。


これは自分の有名人に似ている最上級かもしれないし、これ以上かっこいい人は、無理かもなと思うのだ。


それが、GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太くんだった(マスクをした時の目元とその時の髪型限定)。


馴染みの服屋の女性定員から、「あれ?そんなにカッコ良かったですっけ?片寄くんに似てると!」とある日突然、言われた。

片寄くんを存じ上げず、画像を確認したが、顔のパーツが似ている部分もある気がした。

たまたま癖っ毛があるのでワックスをし、癖を生かした髪型と片寄くんのある時期のパーマをかけた姿の雰囲気が似ていたようだ。


世代的にATSUSHIやTAKAHIROで止まっているので存じ上げなかったが、良い意味でEXILEらしくないさやわかな童顔の方でした。

ただ、身長がどうがんばっても15センチ足りないという、残念な事実もある。

それでも大変気を良くした僕は、ちょうど髪を切りにいった際にも、「片寄涼太くんの髪型にしたい」とリクエストして、むしろ寄せにいくことにした。


人生で初めて芸能人の髪型をリクエストしたのが、片寄涼太くんだった。

35歳にして何を浮かれているのだというツッコミが入ってもしょうがないが、10年間デブキャラ、お笑いキャラとして、扱われていたのだ。

だから、たまにはいいじゃないかと思っている。


僕はこの10年間で、ここまで女性たちから良い感じの反応をもらったのは初めてなので、全力で浮かれさせて頂くことにした。


髪も職場でバレない程度に暗い茶髪にし、オシャレを楽しんでいる。


しかし、どんなに見た目の努力をして、女性からの反応が良くなろうとも、心が今の状況においつかない。


スマートに女性をエスコートして、気の効いた言葉で口説けたらいいのだが、


そんなことをしたらボロが出て、突然ネタになってしまうのも僕である。


そして結局、僕はこの状況をネタにしてしまう。


僕は職場で、「片寄涼太くんに似てる。」と言われた話をすると、


「この前の、ライブの感想はどうでした?」と聞かれ、


「1万人のお客様の前で歌えて最高でした!僕の歌声で、みんなに夢を届けました!」とスターになったつもりで回答して、笑いをとってしまう。


「ランニングマンをやって!」とお願いされても、頑なに全力で陸上選手時代の高速もも上げをやってしまう。


「それただ全力疾走している人!」と笑いとツッコミのお言葉を頂くことに、快感を得ている。


結局、僕は僕なので、浮かれずに地に足をつけて、自然体でいくしかないのだと悟る35歳男の秋。



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