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極端なバランス欠如のパワープレーが生む寸劇

ちょっと、ぎょっとするような動画がXに流れていた

時分もリポストしたので、それに対する反応もいくつか頂いている。

正直、この動画を見て思ったのは、明らかにフィクションであり、作られたストーリではあるが、単純に笑い話では済まされない。

既に、学生が企業側の面接官を評価すると言う制度を導入している企業もある

ちょっと前の過去に遡って思い出してみてほしい。ちょっと前までは採用する企業側の方が圧倒的に強かった。女子大生が企業の面接で、追い払うためにセクハラ質問を受け、泣いて帰ったというニュースを聞いたことがあると思うが、そんなに大昔の話ではない。

割と新し目の記事でも2018年とか2020年くらいの記事ももある。4、5年くらいまでは横行していたのだ。果たして、これらの企業が今、同じことができるだろうか?誰もが無理だと思うだろう。

逆に4、5年、いやもっと前、10年くらい前にこの動画が作られて流れていたらそれを見た人はどう思っただろうか?

何故、たかだか4、5年の間にここまで形勢逆転するような状況になってしまったのだろうか?

世の中は需要と供給のバランスで成り立っている。

この図のように交わっている点が需要と供給がちょうどバランスして均衡している点である。この点から離れれば離れるほどバランスは崩れ、どちらかの一方的なパワープレーになる。この図で言うと需要側が企業、供給側が学生になる。

人は皆、優先的な地位を得るとそれを利用してパワープレーをしたがる。
上のXの動画は学生側のパワープレー。4、5年くらい前までの企業側のセクハラ質問は企業側のパワープレー。

記憶に新しいのは、ジャニーズ事件、もっと最近だとダウンタウン松ちゃん疑惑(まだ真偽のほどは明らかではないのであくまでもまだ「疑惑」、だがかなりのグレーゾン)だろう

ジャニーズはエンターテーメントの男性アイドル界でトップでありその優先的地位を利用してマスコミを封じ込め、創業者であるジャニー喜多川氏が性的加害を長年に渡っておこなっていた。

ダウンタウン松ちゃんもその優先的地位を利用して後輩芸能人に疑わしい行為(あくまでもまだ真偽が明らかではないので「疑わしい行為」)の裏方をやらせていた。

企業と学生の間のような二者間だけではく、業界の中でも1社独占はパワープレーを生みやすい。まさにジャニーズ問題がそれである。

IT業界の中でも世界的にはGAFAMの5社が強いと言われている。今のところ5社で複数で差はあれど均衡は保たれているが、これがこの中から1社だけが飛びぬけると、おそらくおかしな寸劇が繰り広げられるかもしれない。

世界でみても、米、ソ、中がお互いに睨みあっこしているが、これがどこかの国が飛びぬけてバランスが崩れるとおかしなことになる可能性が高い。

最近の企業と学生の就職事情にしろ何にしろ、世の中はバランスが大事。上のグラフの均衡点の付近で収まっているのが、一番平和なのだ。

昔、80年代のロックで、Tears For Fearsという二人組のディオグループで Everybody Wants To Rule The World(皆、世界を征服したがる)という曲があったのを思い出した。



100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani