toshi_180

妻と子供2人のサラリーマンが、真性多血症という血液の癌の進行形体験を書きます。最初、何…

toshi_180

妻と子供2人のサラリーマンが、真性多血症という血液の癌の進行形体験を書きます。最初、何もする気が起きなくなりましたが、文章で記録を残すことで、何か役に立てばと思いnoteに登録させていただきました。

最近の記事

小さな癌のものがたり その2 受け止められない

午後に受けたCT撮影も造影剤を使った。一回目と同じ順番に体が熱くなるので「すごいな、会社に戻ったら同僚にも伝えよう。特に睾丸が一番熱くなることを」などと考えていた。この時もまだ大したことはないような気がしていた。  CTを終えた後の三回目の診察でやはり多血症の疑いが強い、赤血球が多すぎて、放っておくと血栓ができやすくなってしまう。先ずこの後、瀉血で四百ccの血を抜くことになった。血を抜いたら何故赤血球の割合が減るのか不思議に思いながらも指示通りに瀉血を受けた。自分は、注射針が

    • 小さな癌のものがたり その1 発症

       熱が出て一週間下がらなかった。節々がだるくインフルエンザのような症状だった。令和四年二月二十二日オミクロン株がピークを迎えている時期だった。しかし咳も全く出ず、鼻水もなかった。この時はコロナじゃないといいなと思っていた。自分が所属している事業所では、コロナ禍が始まって二年以上経っていたがまだ一人も感染者が出ていなかった。皆が自分が最初の感染者にはなりたくないと思っていた。自分も同じように一号にはなりたくないという位の気持ちだった。一回目のPCR検査は陰性だった。同時に受けた

      • 小さな癌のものがたり (はじめに)

        toshi_180です。血液の癌にかかりました。血液の癌といえば、皆さん白血病が頭に浮かぶと思うのですが、わたしがかかったのは真性多血症という、聞き慣れない病名です。確率は1/5万人だそうです。自分が癌だと知って目眩がして、しばらく何もやる気がなかったのですが、どうして判明したか、どんな治療をしているか、これからどうなっていくかを書いていくことで、記録を残して読む人に何か役立てばと思い書き始めました。よろしければ読んでみてください。

      小さな癌のものがたり その2 受け止められない