デジタルハリウッド大学・卒業制作展レポート

ご挨拶


皆さんこんにちは。
今回、私はデジタルハリウッド大学が主催する卒業制作展に行ってきました。

とても魅力的な作品が多く自身の創作意欲が掻き立てられました。
そんな刺激的なデジタルハリウッド大学の卒業制作展の魅力を実際に展示されていた作品を用いて、紹介していきたいと思います。

作品紹介

・地元愛にあふれた町おこし企画「砥部散歩」

こちらの作品は作者の生まれ故郷の愛媛県砥部市の魅力を現代の若者に伝えたいという思いから企てられたイベント企画です。
「町を散歩しながら砥部市の知らなかった道や景色、お店を知って好きになりこのイベント企画が終わった後も散歩がてらに景色を見に行ったりお店に立ち寄ったりしていく活気あふれる街になってほしい。という願い」が込められています。

出典「砥部散歩」

こちらの作品では企画を元にロゴデザインやタイポグラフィティー、カラーバランスを駆使して砥部市のアイデンティティを可視化し、それらを使って砥部市の景観をよりよく見せられるようなデザインに落とし込んだ散歩MAPの制作をして、より企画の参加者に砥部市の魅力を伝わるように工夫しています。

・片手しか使えない人に寄り添うブランド「ONE WARE」

こちら作品は「片手での生活を送る人々にとって、両手を使えないことによる不便を解消してあげられないだろうか」という思いから生まれたブランドです。
今回は一例として「食事」が挙げられています。「片手でも食事をとりやすくする食器を使いたい。でも、使っていて便利なだけではなく食事を楽しい時間にするための自分に合った食器も欲しい。」そんな思いが込められています。

出典「ONE WARE」

こちらの作品では、店頭販売やネット販売の方法など今後のブランドとして販売していく方法について書かれています。
事故で片腕を機能不全に陥ってしまったり生まれながら片手が不自由な方に寄り添うブランドを作ろうという思いにとても強い感動を感じました。
今後の商品展開が楽しみです。

・自分の軌跡「いきづいて、いきづいた」

「身体の一部と思えるほど大切だったあの場所は、いつの間にかはるかか彼方に。
どんなに記録を積み重ねても、すごしてきた時間の全てが圧縮され少しずつ均一な断片になっていくのを私たちは止められない。

そこにあった自分の身体や感情といった多くのものが失われていくことは虚しく、けれど同時に失ったと感じることができるほどそこになにかがあったことに喜びを感じる。

私たちが歩き、積み重ね続けていく無数の道をたどることはできない。それでもそこに道があったことをいつまでも知っていたいと思う。」(※作品から引用)
といった作者が今まで流れていた時間とそこで感じた気持ち、思い出の上に立っているというのを体現したアート作品となっています。

出典「いきづいて、いきづいた」

こちらの作品では無数の写真を床に散らばっているようなデザインとなっており、自分の軌跡の上に今の自分があるかのように感じることができる作品となっています。

・サルにもAIにもできないこと「オレ次元!!/My Dimension!」

「これはいつの記憶だろう?夢なのか、それとも思い出なのだろうか?」(※作品から引用)
こちらの作品は、曖昧な記憶から創られた、自分にしか視えない現実世界のあちこちに存在するもの。サルにもAIにもできないこと。人だけができる「想像」を体現したアート作品です。

「騒々世界(Filled)」

出典「オレ次元!!/My Dimension!」

こちらは「この世の中にある様々な生命や物が多種多様に入り乱れてもがき合っているが、パズルのピースのように全てが相互作用しあって枠組みから抜け出せない。自分を変えない限りは。
自分を変えるためには自己を理解すると同時に他者を受け入れることであり、皆、自分の夢を押し付け合っているということ」を表現している。

「空世界(Empty)」


出典「オレ次元!!/My Dimension!」

こちらは自分でも気づかなかった新たな視点を得ることで自分なりの考え方を見つけていく様子を表現した作品である。
下にあるレシートは今までの自分の考えで空白の部分に新しい視点を得ることでだんだんと完成に近づいていく様子が表現されている。

デジハリの卒展はこんな人におすすめ!

・これからデジハリに入学する学生の方

実際に学生さんの作品を見ることでその学部でどのようなことを学んでいるのかを肌身で感じることが出来、大学に入ってからどんなことを勉強したいかを考えるいい機会になる

・何かを作ることが好きな方

様々な作品を見ることで自分にはなかった考え方やアイディアを生み出すきっかけになる
普段感じられない感性を感じるいい機会になる

最後に

僕は今回、こちらのイベントに参加してみてたくさんの刺激を受けました。
デジハリが掲げる「すべてをエンターテイメントにせよ!」という言葉の意味を様々な形で表現する学生の皆さんの思いや考えによって、創作意欲が掻き立てられました。

今回紹介した作品以外にもゲーム作品や企画作品、映像作品など多くの作品が展示されていたので、ぜひ皆さんも一度行ってみてはいかがでしょうか?

自分にはない考え方や思いに触れることで新たなアイディアが浮かんでくるかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?