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『ドラキュラ』観劇記録@ソウル(2幕)

5分ほど客席で放心してからお手洗に行った。

客席入る前にあったドリンク置き場、これいいな。
並んでる途中にアナウンスが入って、これ間もなく開演しますだったらどうしようと思ってたら英語でも間もなく開演しますって言われて親切設計だったけど絶望した。幕間短いよ〜30分はなかったと思う。みんな走り出したから何とか間に合ったけど、列の真ん中の席だったので近くの人に迷惑をかけました……。

2幕なんだかもう疲れてすっ飛ばしていますごめんなさい。今プログラム見てて気づいたけど2幕は第〇場と場所が1対1では対応していないんですね(第4場以降)。たしかにシームレスに盆が回って終わりに向かってどんどん進んでいくような印象があった。

0 Entr'Acte

オケのメドレー演奏みたいなのからルーシーの墓場へ。伸びやかな曲でオケもイキイキしてていいなぁ~。

1~3 墓場、街中、精神病院

ルーシーの墓場、ジョナサンが通行人介抱係なのがなんか良かった。病み上がりだもんね。
ドラキュラを呼び出す場面壁に影映ってたけどこれも3人分映像あるんだろうな。なんせビジュが違いすぎるので。
レンフィールドの正気に戻る演技すごかったよ~!レンフィールドが命がけで残してくれた忠告「一人にならない」をメッチャ破るじゃん。

4~6らへん アーサー邸とか寝室とか

楽曲に次ぐ楽曲である。全体的に楽曲多いのに間延びも胃もたれもしない、カロリー高いけどちゃんとそれがストーリーを盛り上げながら燃焼しているというか。

Mina's Seduction

わ~~~い光の差す窓からドラキュラがゆっくり入ってくるの大好き。
このあと?の寝室の場面がまぁなんともセクシーで、、、こんなの見てもいいんですかと思いつつもこれを見逃す手はないとオペラでガン見した。隣の人もガン見してたし。
それにしてもミーナもルーシーもスレイブも思い切りよく飛びかかるみたいにして抱き着く。これは飛びつかれる方もすごい。

It's Over
ドラキュラがベッドからめっちゃ飛んだ気がする。(脚が長かったです)
迫力すごい!盆が回りながら戦ってる!

Train Sequence
催眠術の場面を歌でやるんだ!
そしてこんなコンパクトなゴンドラ初めて見た。全く身じろぎもできなさそうなサイズの棺に入って吊り下げられるのも怖そうだな、、そして手でつかまるところもなさそうだった。ベルトはついてた。ミーナと交信してることに気付いたからか、吊り上げられていきながら不安そうな顔をした気がした。

Deep in the Darkest Night

この曲のアカペラになるところ集中力がすごかったなぁ。考えてみるとドラキュラ、ソロ芸デュエット芸の多い中でこの曲が数少ない大人数の歌かも。男性陣のコーラスが力強い。この曲は2幕の初めやカテコ、終幕後でも演奏されてたので、この作品全体通しての希望や勇気のテーマなのかなと思ったりした。ヘルシング教授かっこいい~~~精神的支柱。
そしてドラキュラがまた不安げな様子を……。

7~8 ドラキュラ城

今更盆の話をするんですけど盆がまぁグルグルグルグル回る。そして、途中で気付いたけど、なんと同心円状に3?4?重くらいになってるんですね。一気に周りもするけど、真ん中は止まってて外側のドーナツ部分だけ回るとか、外側のドーナツ複数が逆方向に回るとか。それに合わせてセットもちゃんと縁が切れてないといけないわけで、なんて緻密なつくりになってるんだろうと思いました。韓国の劇場はどこもこうなんですか?
そして盆が回っても回ってもセットがデカい。極め付きの最後のドラキュラ城のセットが、奥行も底なしに見えて一体どうなってるのか分からなかった。幕間いっぱい使ってもそんなの組めるか?というスケールのが、盆回って出てきたよね?何がどうなっている?
開演前にロビーで見た棺は横倒しだったから、舞台に載ってるやつ見てあれ縦じゃんと思った。思ってたら、横倒しになった。????扉が自動で閉まってそのまま棺ごと横倒しになった。そ、そんなことできるんだ……。で、そのあと棺の蓋が開いたらドラキュラじゃなくてスレイブが出てきた。マジックじゃん。
それにしても墓や棺の扉が自動で開閉するのいい。自分で触らなくてもものを動かせるドラキュラの神通力。
ヘルシング教授~~~~殺してから妻だったって気付くのか。。ドラキュラ原作、ルーシーにしろドラキュラにしろ、とどめを刺した後は心なしか安らかにほっとしたような表情に見えた、という描写が入るんですが、これ舞台でもそういうように見えるんでしょうか。オペラで見てなかったので……そうであってほしいなぁ(救いを求めるこころ)。

At Last

ドラキュラが最後にミーナの前に現れる時にはもうどうするか決めているのだろうなという穏やかさが印象的でした。そんなドラキュラの前で十字架引きちぎって投げるミーナよ。穏やかに優しく諭すようにミーナに語りかけるドラキュラ身長差萌(言ってる場合じゃない)
ええ~~~んミーナはこのあとどうやって生きろというんだよ~~~!!!ここもストーリー予習してたけどミーナが葛藤したままぜんぜん気持ちの整理ついてなくてかわいそうで震えちゃった。
そしてここね、オペラで見なかったことを後悔しています。死ぬ間際、棺の蓋が閉まるまでどんな表情をしていたのか。ううううう。見なきゃ!と思ったら閉まっちゃった。あとキスの記憶ない。あとから映像やらレポ絵やら見て気付く。記憶ないどうして。えぇ〜〜〜〜〜〜!!!……もう1回観たいんですけど、、、、、、、、
そしてわりとすぐ始まるカテコ(フィナーレがないことに慣れていないヅカオタ)。最初からスタオベでした。スレイブの3人がシャー!ってしてるのかっこよかった。これドラキュラは絶対棺から出てくるんだろうな~とは思ってた、思ってたけど、ドラムロールの中ピンスポ浴びて最大限もったいつけて棺が起き上がるところから見せられるとは思わないじゃん。この世で一番かっこいい棺出勤だわ。最後にドラキュラとミーナがちょっと残ってハイタッチすんのかいせぇへんのかい、からの抱きつくミーナでした。ありがとうございました。んで棺に戻るのね……投げキスして……。
オケがDeep in the Darkest Night演奏して終わり。でした。ありがとうございました。すぐ帰りたくなかったけど呆けた顔して帰りました。
帰り道、蚕室駅まで歩きながらちょっと人が少なくなったところで、近くでずっと興奮してしゃべっていた2人組がいきなり歌い出すのを見かけて、オタクって一緒だなと思いました。

言葉が分からなくてもちょっとした表情や声色のお芝居で流れや感情の動きって分かるものだなと思って、また舞台が好きになりました。でも言葉が分からないことによって一体どれだけのものを取りこぼしているのだろうとも思った、、そもそも初見だし。
あと、舞台ってこんなことできるんだ!の連続でもあったんですけど、そちらを気を取られることもなく、こんなことできるぜの誇示にとどまらないのがとてもよかった。

その他こまごま。
聖書から煙が出るし十字架からは火が出る。
惜しげもない血糊。
ほぼみんな黒髪だったな。欧米人の役でも髪染めないスタイルなんだろうか。髪色明るかったのはレンフィードとルーシーとスレイブくらい?

言葉の分からない国でミュージカルを見るとき、肌で感じ取れるもののある作品を見られてよかったなと思います。舞台装置もすごい、音楽もすごい。総合芸術が訴えかけてくる。
観劇後からもうずっと舞台映像やスタジオ収録映像を漁って、キャストによってビジュアルも歌い方も、あと同じ曲でもキーが違うことがある!?とびっくりしてます。韓国ミュージカルすごい。。そして私は「チョン・ドンソクさんやばい」でいっぱいになっている。とにかくとんでもない人に出会ってしまったという実感がある。歌がうまい歌がうまいなんてもんじゃない。圧倒的基礎力ときめ細かな表現力。楽曲のポテンシャルを100万倍くらいに増幅してお届けしてくれる。
二度とあるか分からない韓国ミュージカル体験、その日のキャストでドラキュラを観られて本当によかった。二度と……あるか分からないです、海外に行くために休み取っていろいろ手配するの今回はたまたま上手くいったけど、キャストスケジュール狙ってできるようなものなのか。通ってる人や、海外から日本に観劇に来てる人ほんとにすごいなって思いました。でも、行きたいなぁ、、ドンソクさんまた拝みたい。ドラキュラも他の作品も。
まずはサントラを早く手に入れた~~い!

……エェ〜ンもう1回観たいよ。。。