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会心ノ一撃にハマった話

Key3

　ここ数ヶ月ほどでハマったアイドルグループが「会心ノ一撃」だ。
　もともと好きなグループではあったが昨年の9月に新メンバーが加入し３人→５人の新体制となったタイミングで発表された新曲「Gemini」によって一気に引き込まれた。

　もう数年ドルオタをしているけれど、このパターンでハマったのは初めてでとても印象強い。

　まず会心ノ一撃との出会いはコロナ前の対バンイベントでライブを見たことだった。
　曲も好みでパフォーマンスも良く、僕にしては珍しく初見でチェキを撮りに行ったのは、特に気になった待雪アイリさんがバズっていた映像研の金森氏コスプレの人だと気付いたからだと思う。

　ただ当時は「たまにライブを見に行きたいグルーブ」に加わっただけで（同じようなグループが他にも数組あった）、年に数回ライブを見る程度がそこから３年以上続いた。
　もともと月に２〜３日現場に行けば良い方のゆるオタなので個人的にはそれなりの頻度だが、当時は基本的に地蔵（ライブ中見てるだけ、動かない声出さない）で端っこにいるし特典会にも行っていないので、現場での顔見知りもいなければメンバーからの認知も無かったと思うし、それが気楽でよかった。
　昨年、2023年までにも何度かメンバーの変遷はあり僕が初めて見たときにいたメンバーでは待雪アイリさん、轟姫めるさんが、その後加入したみっくさんが現在も在籍している。変遷の度に印象は変わったが、一貫して「強さ、熱さ、前向きさ」が欲しいときは会心のライブを選んでいた。
　もともと楽曲は好みのものが多くライブ定番曲の「ジェリーフィッシュ」「サーチライト」は鉄板の楽しさがあり、「シガテラ」の狂気的なのにどこか優しい世界にはいつも驚いていた。

　そして昨年の夏の新メンバー加入。メンバーを見て驚いた。
　夏川こももさん、夢衣エマさん、二人ともが同年の春に２度ほど別グループで見て、とても気になったアイドルさんだったからだ。

　ただこのときは「あの子達、良いグループに入ったなあ。会心に行く楽しみが増えたね」くらいの感覚だった。
　そして僕も夏頃から忙しくなってしまい、あまりライブに行く余裕もなく、新体制の会心を見ないまま一月程がすぎた10月18日「Gemini」のMVが公開された。
　初めから好きな曲だと思った。そして数日、気がついたら何度もMVを見ていた。
　いつもの会心のようで違った。新体制だから？もちろんそうだろう。新メンバーにとても多くの歌割りを与えているので歌声の印象も変わった。
　でもそれだけじゃない。
　とても優しさを感じた。
　めちゃくちゃ格好いい曲だ、それでも一番に思うことは泣きそうなくらいに優しいな、だった。
　予定を立て会心を見に行った、１度見て、２度見て、全く飽きること無く感動した。
　作詞をした轟姫めるさんに感動を伝えたくて、初めてチェキに行った。
「この５人でやっていきたい。ずっと一緒に上を目指したい。そう思って作詞した」
　正直かなり緊張していたので曖昧だが、内容に間違いはないと思う。
　優しさだけじゃなく、強い意志を感じた。そうしてライブ中、特にめるさんを注目するようになると、それまでの「格好良いも出来る可愛い女の子」から「可愛さも格好良さも兼ね備えた、悩みながらも前へと進んでいる女性」へと印象が変わった。
　とても魅力的で素敵なアイドルだった。
　そして2024年2月4日に行われたワンマンライブはとても素晴らしい楽しすぎるライブだった。
　ズルい、こんなの見せられたら推すしかないじゃないか。

　なんとなくで見ていると心が鈍化して変化に気づかないのだろう。もちろん普段楽しむのならそれでも十分だと思う。
　でも、時には目的を持ってしっかりと目を見開き耳をかっぽじって観ることで気付くことも多いはず。それを久しぶりに意識する出来事だった。
　こうして、僕は会心ノ一撃の沼にハマった。

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