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これがクセになるんだよな。GLAY第332曲「SOUL LOVE」(1998)

GLAY曲紹介は、残り8曲。

今日はみんな大好き「SOUL LOVE」。
知っている方も多いだろうが、
この曲には、The Beatlesの「TICKET TO RIDE」のオマージュが込められている。

イントロのギターリフが
「TICKET TO RIDE」とそっくりなのだ。
タンブリンも入ってるし。
さらにタムの独特なリズムまで
「SOUL LOVE」のAメロに使われている。

もう一つ、新たな解釈を提案したい。

「TICKET TO RIDE」の和名は「涙の乗車券」だ。
意中の女の子が去っていく話である。
"She's got ticket to ride"
"彼女は乗車券を握りしめた"

と歌われる。

GLAYのアルバム「pure soul」において
「SOUL LOVE」の前曲に位置する「May Fair」に
"片道のチケット"という歌詞がある。
これもまた「TICKET TO RIDE」のオマージュではないだろうか?
この歌詞を聴いた次曲に、
SOUL LOVEのイントロが流れたら、
もはやそれ、「TICKET TO RIDE」である。

新しい旅立ち 住み慣れた街並み
行く先は違うけどきっと大丈夫
愛も夢も希望とやらもポケットに詰め込んで
そして片道のチケットを握りしめた

「May Fair」より

さて、SOUL LOVEの話。

「イントロの、Bから始まる単純なコードに、
HISASHIの神掛かったギターメロディ」
の話題もさることながら、
私はこの曲の あっさり感 が絶妙だと思っている。

2番Aメロから 間奏に入るので、
あーこれはラストにサビを重ねるやつだ、
と分かる。
そして2番サビが終わると、
ラスサビの前に"Freeze My Love"のメロディが入る。
"錆びたナイフ胸に刺して〜"
あ、違うか。
"通り過ぎた雨の向こうに夏を見てる"
そしていよいよ、ラスサビに入りそうって時、
曲がBなので、もしかして半音上がって
Cになるパターン?という予感がする。
けれど、SOUL LOVEはそうではない。
あくまでBに徹する。

それに、ラスサビだからと言ってアレンジが派手になるわけではない。
HISASHIのギターはずっと同じ。
ドラムのハイハットがライドシンバルに変わるので、
これがラスト感を出してるくらいである。

とは言え、本当にラストは、
メロディが変わったり
ドラムがタムをトコトコやって、盛り上がる。
ただし、あくまで想定の範囲内。控えめに。

アウトロは「TICKET TO RIDE」を繰り返して
早々と退散。

...実にあっさりしてる!!
でも、これが多分クセになる。

私は、この絶妙なあっさり感が大好きで、
何度も何度も聴きたくなるのだ。


さあ、今日も最後にどうでもいい話をさせてくれ。
SOUL LOVEのPVは、
栃木県宇都宮市の大谷資料館という、
石の採掘場で撮影されている。

観光名所としても有名で、
結構楽しいので、まだの方は是非!

大谷資料館での撮影ポーズはもちろん、
あなたをこうしてuh!(手を差し伸べる)

大谷資料館

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