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【番外編】自分を作ってくれた曲②:Official髭男dism「アポトーシス」

一番好きなJ-POPは何かと聞かれたら、Official髭男dismの『アポトーシス』って答える気がする。「あんた、GLAYの追っかけちゃうん」って言われそうやけど、それはさておき、とにかく『アポトーシス』が好きすぎて堪らない。この曲は2021年リリースのアルバム『Editorial』に収録されている。

みんな老いていって、確実に死は近づく。
それは避けられない運命だ。

そんなことを歌っている。死にゆく宿命と儚さを綴った曲である。アポトーシスとは、個体をよりよい状態に保つために自ら自殺を選択する細胞に組み込まれたプログラムのことである。Wikipediaにはこう書いてある。

【アポトーシス】
多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。ネクローシス(necrosis)の対義語。
Wikipediaより引用

現代において30歳半ばを迎えるというのは、祖父母世代の死を目の当たりにし、親世代の老いを感じる時期やと思う。そして自分自身もやがて同じ道を辿り、老いはすでに始まっているということを実感し始める時である。
悲しいことだけど、普通のことである。みんな等しく避けられないことである。そんな諦念にも似た複雑な思いをこの曲は見事に表現していて、初めて聴いた時から心に突き刺さった。

昨年、久しぶりに会った同級生がたまたま「Official髭男dismのアポトーシスという曲に感動した」という話を聴いて、私と同じやと思った。

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