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最終回です♪ GLAY第340曲「SPECIAL THANKS」(2000)

どうも、昨日飲み過ぎて二日酔いだった、
メッキ張りのヒーローです。

なんで、お酒って飲み過ぎちゃうんですかね。


一日一曲GLAYの曲紹介をするのも、
ついにラスト回を迎えました!
いぇい♪

今日は、お待ちかね。
名曲「SPECIAL THANKS」

この曲は2000年8月23日、
「とまどい/SPECIAL THANKS」
両A面シングルとしてリリースされました。
夏の終わり、
物憂げなジャケットが印象的ですね。

この曲はすべてが完璧で、
私は、歴史的な芸術作品だと思っています。

(実際、TAKURO本人も、この曲が出来たときに、
 "日本の音楽史に名を遺せるかもしれない"と思ったらしいです)

いや、十分すぎるほど残してるよ!!


さて、私が思う最大の魅力。
それは、
明るい長調と 暗い短調 のバランス です。

というのも、この曲は、
"現在"
"穏やかさ" を想起させる長調部分と、
"過去"”激しさ"を想起させる短調部分が、
入れ替わりながら進行していく形式なのです。

1番のサビなんかは、とっても秀逸で、
短調で奏でられたメロディが、
そのままの音型を保ったまま、
長調に切り替わる、

という、溜息が漏れるようなアイデア。

そして、
短調が多めの前半部分から、
少しずつ長調の尺を伸ばしながら、
最後は長調で圧倒的な展開を見せる、
というバランス
素晴らしいと思うのです。

短調から長調へ、
陰から陽へ、
という構成は、
ベートーベンの交響曲第5番「運命」や、
ブラームスの交響曲第1番など、
伝統的に用いられている手法だけど、
「SPECIAL THANKS」は、
単に短調から長調へ移行する
という構成ではなく、
それらが行きつ戻りつ して、
最終的に長調で伸びやかに展開される点が、
この物語の心情に
ぴったり当てはまると思うのです。


ところで、わたし、
「SPECIAL THANKS」の
長調・短調のバランスの美しさ

厳密に可視化してみたくて、
下のような図を作ってみたのです。

横幅の長さを
しっかり秒数で計っているので、
これはもう厳密な長さです。

この模様は、いわば
「スペサン・コンポジション」
と言えるかもしれませんね!

なんつって。

スペサン・コンポジション!

続いて、
歌詞のことも話したいと思います。

「SPECIAL THANKS」は、
忘れ得ぬ人との、
もう戻れない夏を想う歌です。

"道の向こうに戻れない夏がある"
という始まりと、
"夏の向こうには戻れない夢がある"
という結びは、
この曲において
最も印象的な歌詞でしょう。


"道の向こうに戻れない夏がある
あんなに激しく揺れるまま夢中になった"
この冒頭はすごいですね・・・
映画のように、世界観へ引き込む感じがします。

同時に、激しく歪んだギターによって、
急激に過去にタイムスリップします。
"流れる汗をぬぐおうともせず抱きしめ合った"

”不意に薫る風 歩けない旅人をなでるよ"
現在を表しているであろう長調で語られるこの部分は、
語り手の現在の苦境を表しているのでしょうか。

"急な雨でさえ傘のない2人をさけた"
長調の流れなのに、現在との対比によって、
やはり過去の思い出が蘇り、
またもや過去へ引き戻される・・・

"予期せぬ出逢いを
初めての朝を
無邪気な自由を
KISSのあとの笑みを”

ここは、HOWEVERを想わせる「を」の連呼。
狂いそうなほど激しい情熱を感じます。

ただ、その直後に来る言葉では
我に返って穏やかな気持ちになっています。
(そしてさらりと長調へ転調する)
このあたりは本当に天才的としか言えない。
"儚さで綴る人生の至福として想う"

"海鳴り秋を告げる響き 時を感じて
誰にも過去の地図の上に忘れ得ぬ人がいる"
夏はやがて過ぎ、もう戻れない過去と、
忘れることのできない人への思い、、
ここの歌詞は、
胸が締め付けられますね。

今はもう別々の人生を歩んでいるし、
もしどこかで偶然出逢ったとしても
<お互いの今を愛せる>であろう相手。

そして、
その人との日々を<宝物>と呼ぶ、
その曲のタイトルを、
「SPECIAL THANKS」
としているのは、すごいと思います。

このタイトルについて、
私がフォローさせていただいている、
oilさんの記事に
「なるほど」と思われる考察があるので
誠に勝手ながら、
ここで紹介させてもらいたいと思います。

(SPECIAL THANKSというタイトルについて)
この表現って、映画のエンドロールやCDのクレジットなんかでよく見ますよね。作品作りの中心を担った人は、当然スタッフとして名前が表示される。「Special Thanks」は、中心ではないけど感謝を伝えたい相手に対して用いる表現。
TAKUROは人生を一本の作品と捉え、ひと夏の思い出を共に過ごしてくれた彼女に対しての気持ちを「Special Thanks」として表現したのではないでしょうか。

oilさんの記事より引用

人生のあらすじでは登場しないけれど、
忘れ得ぬ大切な人への気持ち・・・!

すごい、すごすぎるよ、あっちゃん。

じゃなくて、
すごすぎるよ、「SPECIAL THANKS」!

物語の人物たちが
どれくらいの期間をともに過ごしたのか、
それはわかりませんが、
「夏」というシーンを選ぶことによって、
夏の持つ、非日常と不可逆的なイメージで
過去へのノスタルジーを引き立てるという、
もう普遍性と共感性がMAXすぎるんですよね・・

本当に好きすぎる曲です。

ということで、
今日は名曲「SPECIAL THANKS」
をご紹介しました!

さてさて、
明日の投稿あたりで、
一旦、記事投稿は一休みする予定です♪
雷蔵さんのような毎日投稿記録にも憧れますが!(笑)

それでは、あでゅ~♪

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