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忘れたくない恋がありますか:GLAY第81曲『遥か...』(2010)

人は誰も忘れてしまう そんな生き物。
『遥か...』より

忘れられない恋がありますか?
忘れたくない恋がありますか?

私にもそんな恋がある。なぜ別れを決めたのか、いまとなっては自分でもよく分からない。2人が去ったあの部屋に置いた別れのワケは、灰になって風にさらされて、曇りガラスの向こうに消えていった。

2010年リリースのアルバム『GLAY』は、オリジナルアルバムにして自身の名前を冠している。
曲数も10曲と少ないのだけど、珠玉の10曲が収録されているうえに、アルバムとしての纏まりも高いという最強のアルバムに仕上がっている。

4曲目の『遥か...』は、TAKUROの曲とTERUの歌声というGLAYの核に、永井誠一郎氏のピアノが加わることで化学反応を起こしている。TAKUROのジャジーなギターや、ジローのベースも申し分ない。
TAKUROはこの曲をずいぶん若い頃に作っていたみたいだけど、自主レーベルを立ち上げた2010年という門出の年にリリースすることを決めたのには、永井さんのピアノも大きいんじゃないかなと思う。
2006年からサポートメンバーとして参加し、当時は「ロックなGLAY」を全面に押し出していたけれど、2009年に『LET ME BE』という曲で、永井さんのピアノの魅力が全面に発揮される。ただ『LET ME BE』はTERUと永井さんだけの曲という感触があり、GLAYの王道バラードで永井さんのピアノが生きる曲を作りたいという思いがあったんじゃないだろうか。(知らんけど!)

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