それは読みやすいと思いますか?

なんの変哲もない文字列。
たぶん「5,000円相当プレゼント!!」
みたいな一文だったと思う。

新卒入社前、インターン生としてデザイン業務をやりはじめてすぐ。
バナーを先輩に確認してもらって、言われたひとこと。

「それは読みやすいと思いますか?」

正直、考えたこともなかった。
言われたあとに、自分の中にもハテナが浮かんだ。

その反応を見て先輩も苦笑いしていたと思うし、
何から伝えたらいいか困っていたと思う(笑) 。

「カーニング」という言葉も自分は知らなくて、0の左右や、役物の字間には特に注意しなければいけないこと。
ショートカット(Option + 左右)でそれを微調整できること。
結局、先輩は戸惑いながらも、基本的な操作から考え方も教えてくれた。

つづけて、さすがに基礎を学ばなければいけなよ、といういこと。
そして何より「審美眼」を自分で鍛えなければいけない、ということを教えてもらった。

製作物を自分が良いと思うものの中に並べ、感じた違和感やベンチマークの良さを言語化すること。
デザインにおいては、伝えたいことが届いているか、実際に意見を乞うこと。

「デザイナー(先輩たち)はそんなことを考えてるのか〜!!」と知ってから、見える世界が大きく広がった。

「かっこいいー‼︎」と思う交通広告。
Webサイトに出てくるちょっとウザいバナー。
居酒屋の店員さんが作ったんだろうな〜というチラシ。

ダサいものや「なんでこうなったんだろう(笑)」と思うものもあるけれど、全てのことに何かしら意図や意味がある。

元々好きだった「デザイン」がさらに大好きになった。

「いいな〜」と思うものをつくってる人たちのへの尊敬もさらに大きくなった。


「それは読みやすいと思いますか?」

周りに負けない良いものを。
自分が伝えたいことが届くものを。
何より自分が届けたい意思を持つことを。

「受け手」の姿も想像しながら、自分らしく、しっかりと、ものづくりしていきたいと、背筋を伸ばしてくれる言葉です。

#人生を前へすすめた言葉

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