ペットロス克服の道程、1日目

病院から容体が急変したと知らせを受け駆けつけるも愛犬は既に息を引き取った後だった

これから躰を綺麗にしてくださるとのこと、一旦帰宅してからこちらの都合でお迎えのタイミングを決めてもいいと言われたが、かかりつけの動物病院はいつも待合室がいっぱいで、患獣さんが待ってる時間帯にお迎えに行って「はいはい、すんません、仏さんが通りますよ〜」なんてやっては色々とマズいと思い、診察時間終了間近に伺う事にした

その間約1時間半、泣く間も無く先ず自宅に向かいながら、決めていた葬儀会社に連絡、自宅に戻った後、部屋にあった愛犬のクッション、餌台、餌皿、視界に入る愛犬のものは全てゴミ袋に入れ、視界から入る生々しい情報を全てシャットダウンした、自分でも引くレベルで粛々と事を進めている、人によってはなんという冷血な女と言うだろうが、絶対にそこにあったら辛くなることがわかっていたから

元彼に別れのメールを送信したその指で元彼の写真を全て写真ライブラリから消去、無表情で躊躇なくゴミ箱から削除派の人は何となくお分かりいただけるだろうか

お迎えに行った後が大変だった、白いダンボール箱に納められた愛犬の亡骸、目は半眼で今にも起きてきそうだが、そこに魂はなかった

魂が抜けた肉体だが元々がヘビー級ゆえたかだか21gの魂が抜けただけでは全くのダイエット効果もなく車に搬入するのが二人でも大変、最終的に白い段ボール箱の底は抜け、犬抱いた事ない小学生みたいな持ち方で自宅内に戻ってきた

自宅に安置した愛犬の亡骸、葬儀会社の担当の方から一緒に寝てあげてくださいね、とかあったけど怖くて見ることができなかった、怖くて家を出てしまった、そのままローソンに行ったら、愛犬が生前涎垂らして食べたそうにしてた、からあげクンと、塩じゅわメロンパンと、ロールケーキがあったので買った、自宅に帰ってから愛犬の枕元にお供えしたら何となくマチのほっとステーションぽくなって和んだことで死の香りが薄くなった

明日は葬儀だ
外は季節外れの暴風雨

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