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普通でありたいと必死に願っていた。

11月16日(水)

朝起き上がるのがやっとだったけど、なんとか起きてストレッチして、体を目覚めさせた。

毎日恒例のスムージーとグラノーラで朝ごはん。小さなカフェを経営している我が家は、朝ごはんを食べたあと、1時間後にカフェタイム。そしてまた15時頃にカフェタイム。1日中ほぼお茶して、お喋りして、仕事して、自営業の両親は、マイペースすぎるくらいにマイペース。実家にいるとそのペースに巻き込まれて、「これでいいの?!」って不安になる。

東京の時間の流れとは比べ物にならないくらいゆっくりな田舎での暮らし。そんな暮らしにもやっと慣れてきた。長年住んできた東京の暮らしを基準に生きてきたから、田舎暮らしに慣れるには思っていたより時間がかかった。

午前中は、一晩寝かせていたレーズンバターサンドの生地を型抜きした。初心者の手だと、なかなか均等のサイズにならなくて苦戦。それでも「いいよいいよ〜」「こうすれば大丈夫〜」と。母は今日もテキトーだった。

焼き上がったよ…!

お昼ご飯は昨日の晩御飯の残りのおでんとお赤飯を食べた。2日目のおでんってこんなに美味しいのね。しあわせを感じた…!

午後には焼き上がったクッキーにホワイトチョコとレーズンを挟んでいった。いま冷凍庫で固めているところ。明日どんな風に出来上がっているか楽しみ。


11月17日(木)

今日もぬるっと起きて、朝ドラの時間には間に合った。

昨日作ったレーズンバターサンドは、母の手によっていい感じにラッピングされていた。さて、わたしは今日も今日とて、レーズンバターサンドの生地を作る。型抜きをする。

生地の厚さを均等にするためにはどうしたらいいか協議した結果、両脇に割り箸を置いて生地を伸ばすことで、思い通りの厚さになることが判明…!「二人寄れば文殊の知恵^^」って母が喜んだ。(一人足りないぞ)

やっと会社から、退職手続きのメールがきていた。今日から正式な無職になれたようだ…笑

無職になる前、コロナ禍で賞与がカットされた頃から、お金について考える時間が増えていた。将来に対する不安も強くなった。でも、いま無職になって、思うことがある。

生きるにはお金がいる。お金があれば夢を叶えられることもある。それに、お金がないと苦しくなることもある。でもお金で幸せは買えない。お金だけで安心感を得ることは難しい。お金に執着して物事を判断すると、わたしはきっと幸せになれない。

そんなことを感じて、お金に対する執着を手放していったとき、漠然とした不安が少しずつなくなっていった。世の中の「普通」でいたいと強く願っていた自分が、少しずつ自分の生きる世界を変えようとしているみたい。

わたしはこのまま、どこにも縛られず、型にはまらず、生きていくのかもしれないなあ。そんなことを考えながら、どん底からしか見えない景色を今日も味わっている。

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