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心房細動 20年の時を経て

私の心房細動(正確には、心房頻拍)は稀。
心房細動の起源(発生場所)が不明。
日本で前例はなく、世界の文献で数例あるか無いか・・・。

主治医から自分の心房細動を聞き、理解したのは
「今は治せません」「治す方法が不明です」と。

私は子供の頃から、大変な思いをしてきました。
100%うらやましいと思う方はいないでしょう。
そのため、主治医の言葉を聞いた時、
「私は運が悪いから仕方がない」と
心の中でつぶやきました。

祖母の心臓病をきっかけに、
病気で苦しむ多くの患者さんを見てきました。

祖母のお見舞いに行ったある日、
向かいのベッドに長期入院されている
ご高齢の患者さんがいました。いつも
娘さんが身の回りのお世話をしていました。
その患者さんは体の浮腫みが酷く、注射針が入りません。
何度も何度も痛い思いをするので泣いていました。

「おばあちゃんになっても、大きな声を出して泣くんだ・・・」

私は祖母を笑わせようと、父の顔真似をしていると、
向かいのおばあちゃんが大きな体を震わせて
「くくくっ くくくっ」と笑っていました。
それならと・・・
父の顔真似をしながら、向かいのおばあちゃんの方を向くと、おばあちゃんはオナカを抱えて大笑い。
入院してから泣き顔しか見ていない娘さんは
お母様が笑っていることに、とても驚いていました。
そして、お二人で微笑んでいました。

その時から、私は患者さんが一瞬でも
微笑んでくれることが嬉しくて。
自分の心房細動も難しい「文献でも・・・」と言わず、
「東京湾のダイオウイカよりも、ずっと珍しいんです!」
と説明していました。
途端に笑ってくれる・・・。

現 東京ハートリズムクリニック院長
桑原大志先生のおかげで、私の心房細動は完治しました。
完治、と聞くと今もなお心房細動で苦しんでいる方々は
嫌な思いをするでしょう。辛いお気持ちになるでしょう。

読んでくださった方の意にそぐわない、また私の言葉足らず
の部分もあると思います。

本当に申し訳ございません。
ほんの少しでもお役に立てるなら、と思い綴りました。


東京ハートリズムクリニック 桑原大志院長先生
には了解を得ております。


私の心房細動の起源は動脈にありました。









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