見出し画像

Both Sides Now

Judy Collins  "Both Sides Now"

Rows and flows of angel hair
And ice cream castles in the air
And feather canyons everywhere
I've looked at clouds that way

列をなし流れている天使の髪
空に浮かんでいるアイスクリームのお城
いたるところにある羽の渓谷
私は雲をそのように見ていた

But now they only block the sun
They rain and snow on everyone 
So many things I would have done
But clouds got in my way

でも今は太陽の光を妨げるだけ
みんなの所に雨と雪を降らせる
私は沢山のことが出来たはずなのに
雲は私を妨げた

I've looked at clouds from both sides now
From up and down and still somehow
It's cloud's illusions I recall
I really don't know clouds at all

私は雲を両方の面から見ていた
上と下から見ていたけれど
それでも私が思い起こすのは雲の幻影
私は雲のことを何も知らない

Moons and Junes and ferris wheels
The dizzy dancing way you feel
When every fairy tale comes real
I've looked at love that way

月と6月 観覧車
目眩を感じるような踊り
御伽噺が全部現実になるとき
私は愛をそういう風に見ていた

But now it's just another show
You leave 'em laughing when you go
And if you care, don't let them know
Don't give yourself away

でも今やそれはありきたりのショー
みんなには笑わせておけばいいのです
そして気にしていることを悟られてはだめ
自分をさらけ出さないで

I've looked at love from both sides now
From win and loose and still somehow
It's love's illusions I recall
I really don't know love at all

私は愛を両方の面から見ていた
勝者側と敗者側から見ていた
それでも私が思い起こすのは愛の幻影
私は愛について何も知らない

Tears and fears and feeling proud,
To say "I love you" right out loud
Dreams and schemes and circus crowds
I've looked at life that way

涙と恐れ そして誇り
「愛している」と大きな声で言うこと
夢と企み サーカスの人だかり
私は人生をそういう風に見てきました

But now old friends are acting strange
They shake their heads,  they say I've changed
Well something's lost, but something's gained
In living every day

でも旧友たちの振る舞いはなんかおかしい
みんな頭を振り「私は変わった」と言う
得るものもあり失うものもあった
生きていく中で

I've looked at life from both sides now
From win and lose and still somehow
It's life's illusions I recall
I really don't know life at all

私は人生を両方の面から見ていた
勝者側と敗者側から
それでも私が思い起こすのは人生の幻影
私は人生について何も知らない


Bots Sides NowはJoni Mitchell氏(カナダ出身の歌手、シンガーソングライター)が1967年に飛行機の中で書き上げた曲で、1967年Judy Collins のアルバム『Wildflowers』に初めて収録されたそうです。Joni Mitchellは次のように述べています。

私は飛行機でソール・ベローの『雨の王ヘンダソン』を読んでいた。本の初めで雨の王ヘンダソンもちょうど飛行機に乗っていた。彼はアフリカに向かう途中で、下に広がる雲を眺めていた。私は本を置き、同じように窓の外の雲を見た。それからすぐさま曲を書き始めたの。その時にはこの曲が有名になるなんて全く分からなかった。(ウィキペディア(Wikipedia)より引用)

さて私は遥か昔にこの歌を初めて聴いた時、”Both Sides Now"というタイトルの邦訳が「青春の光と影」となっているとことから、どうやら直訳では理解できない難しい歌なのだと感じました。その後社会人になり改めて聴き直し、ああ、あらゆる物事には表と裏の面があることを比喩を使って表現していたのかと気付きました。

しかしいざ訳そうとすると、決して難しい語句は出てこないにもかかわらず、歌詞の大意がつかめなく戸惑うばかりでした。

作者が飛行機に乗っている時、雲を上から眺め、いつも地上から見上げている雲とは違う面を見たことがインスピレーションとなりこの曲を書き始めたのは歌詞の出だしから伝わってきます。

しかし2番の歌詞に「月」と「6月」と「観覧車」が出てくると(どうやら愛に関連する単語らしいのですが)、その意味するところがよく分からず、やはり自分の中でこの歌を正確に理解できていないと実感してしまいます。

しかし歌詞の全てが理解できなくても、メロディ自体非常に綺麗ですし、物事には2面性があるという事実を思い起こさせられただけで自分にとっては本当に勉強になる歌なのでよしとしました😌

皆様はこの歌をどのように感じ、どのように解釈されておられるでしょうか。是非教えていただけたら幸いです✨

☆ get in one's way  ~の邪魔になる

☆ Ferris Wheel 観覧車、フェリス・ホイール
 1893年イリノイ州シカゴで開催された万国博覧会の中心的存在となった世界初の観覧車だそうです。

☆ give oneself away 本音を吐く、正体を表す

この記事が参加している募集

#思い出の曲

11,396件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?