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逢魔伝

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奇想天外の幻想、妖怪小説です。 連載物ですが、のんびりおつきあいいただけたら、と思います。 短編をつなげたものですので、どこからでもお楽しみいただけます。お気軽にどうぞ^^
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2022年8月の記事一覧

逢魔伝(おうまでん) 3-1

←前へ  次へ→ 第一章 第二章 第三章 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 第四章 あとがき  夢を…

当麻 あい
2年前
8

逢魔伝(おうまでん) 2-14

目次へ ←前へ  次へ→   十四    どうにも妙な席である。  加害者と被害者が一つ屋…

当麻 あい
2年前
10

逢魔伝(おうまでん) 2-13

←前へ  次へ→       十三    「木下?」  坂を上がりきった先で、木下が門前に立…

当麻 あい
2年前
8

逢魔伝(おうまでん) 2-12

←前へ  次へ→    十二    おそらく、それは一瞬のことだったのではないだろうか。 …

当麻 あい
2年前
8

逢魔伝(おうまでん) 2-11

←前へ  次へ→       十一    「見つけました」  昏倒し、目を覚ましてから、三日…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-10

←前へ  次へ→   十    目を覚ますと、見なれた木造りの茶色い天井が目に入った。  …

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-9

←前へ  次へ→    九    部屋に入ると、異様な光景が目に入った。  「お前はお前のせいで、お前はいつもそうだ。わたしを見る目が嫌だ。見るな。消えろ、黙れ、やめろ、うるさいんだよっ、いやしい!卑しいんだ!死ね、死ね、死ねよ、しね!」  木下の姉なのだろうか。  白い顔をした女が、甲高い声を上げて、髪を振り乱している。点滴を指したまま、木下に馬乗りになって、殴りかかっていた。どうやら、錯乱しているらしい。  枕もとに置いてあった花瓶を、窓に投げつけたのか。白い床には、花

逢魔伝(おうまでん) 2-8

←前へ  次へ→       八    「おい、どこに向かっているんだ?」  信号も無視して…

当麻 あい
2年前
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【企画】小説の挿絵募集します。

※表紙のイラストは投稿者様の作品をランダムに表示してゆきます。 えー、題名の通りです。笑…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-7

←前へ  次へ→   七    そいつは、思っていたよりも早く僕の前に姿を現した。  気だ…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-6

←前へ  次へ→    六    「それで、君は」木下はちら、と八枯れを見下ろした。  「…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-5

←前へ  次へ→    五    表情の固まった木下をじっと見つめながら、自分の頬を軽くか…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-3

←前へ  次へ→       三    縁側で、沢庵をかじりながら、八枯れは不機嫌そうにひ…

当麻 あい
2年前
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逢魔伝(おうまでん) 2-4

←前へ  次へ→    四    「さて、時間もないし、本題に入ろう」  僕は、膳を片づけてから、学生服に着替え、木下を待たせていた客間に入ってすぐ言った。  後からついてきていた八枯れも、部屋に入るなり、座卓の横で丸くなった。  木下は、持っていた文庫本を閉じて、鞄の中に入れた。彼の向いに、麻色の座布団を敷いて、座り込むと、まくしたてるようにしてしゃべった。  「まず、いくつか先に言う。  噂の内容はだいたい正しい。  一つ。僕は坂島家の当主であって、それを売り物に商売な