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→企画ページはこちら。 先日まで、開催しておりました、「小説の挿絵募集します。」企画、第…
イメージBGM↓ ここまで、長い文章におつきあいいただき、誠にありがとうございました。 「…
←前へ 次へ→ 十七 翌日からのニュースは、先日の暴動や放火、バラバラ殺人…
←前へ 次へ→ 十六 「だが、いまさら歌を枯らしても小僧の暴走は止まらんぞ…
←前へ 次へ→ 十五 「少し来るのが遅いんじゃないか」僕は苦虫をかみつぶした…
←前へ 次へ→ 十四 「ねえ知ってますか。先生」 つぐもは、ナイフをポケットから取り出すと、ぱちんぱちん、と閉じたり開いたりしながら、縁側に腰かけた。片足を乗り上げて振り返ると、首を捻じ曲げて笑い声を上げた。 「この国での自殺者数は、年間3万人を越している。世界で第6位の好記録なんですよ」 「そのようだね。自殺に誇りを持った国のようだ、どうも」 「なかでも、青少年の自殺者総数は4049人、高校、大学生が主で、合わせて744人、もっとも多いのは無職者で1
←前へ 次へ→ 十三 「おい、赤也。死にたいのか」 目を開けてハッとした。…
←前へ 次へ→ 十二 ひどく暗い、ホルマリン臭い部屋のなかで目を覚ました。黒…
←前へ 次へ→ 十一 目覚めてすぐ苦笑を浮かべた。 目の前に見なれた仏頂面…
←前へ 次へ→ 十 (僕は何が一番、怖いのか。それを問われたら、おそらく黙り…
←前へ 次へ→ 九 「絶対、駄目だ。危険すぎる」 邪植の作った雑煮を食いな…
←前へ 次へ→ 八 「バラバラの被害者について、くわしいことを教えてくれない…
←前へ 次へ→ 七 「ちゃんと説明してくれよ、赤也。ただでこんなに情報を与える訳には、いかないんだから」 「それは君の過失じゃないか」 「まあ、そうだけど」 煙草の煙を吐き出しながら、肩をすくめて見せる。しかし、どうにも口で言わないと納得しない友人は、不機嫌そうに眉根を寄せていた。 「まあ、僕は構わないけど。あとで怒らないでくれよ」 「ずいぶん、もったいつけるんだな」木下は両腕を組んで、呆れた声を上げた。「そもそも、君がそんな大けがをしていて、僕にな