PEIへの道

今日から思いつくかぎり書く遡り日記。主に匂いと音楽でふっと思い出したこと。飽きるとこまでやる予定。

サンタナのSmoothとリッキー・マーティンのLivin’ la Vida Loca。Sixpence None the RicherのKiss Meもいれて、この3曲しか記憶に無いくらい、カーラジオから流れまくってた90年代終わりのある日。東へ行けば行くほど人々が優しくて正直むかしの映画みたいで驚いた。のどかな景色が広がって、単調だけど運転は楽しかった。

指しゃぶりを中々やめられなかった(というかむしろカワイイと思って放っておいてしまった）娘が、旅のお供にって連れてったウサギのぬいぐるみは確か水色だった。イースター時期に大量に売ってるやつ。さんざん例の３曲ループを聴いたあと、夜たどり着いたモーテルのTVをつけたら、リッキーのMVだったのはシュールだった。しかもそのベッドルームは青緑で統一されてて中々のおどろおどろしさだった。

そして翌朝、長い橋を渡ってプリンスエドワード島へ。海岸は赤土で、シーズン前だったから、ちょっと幻想的な静けさがあった。そんな中、夫と娘がひたすら貝殻を拾っている。最初は微笑ましいんだけど、やめ時というものを知らない似たもの親子は、恐ろしいほどの貝殻を持って帰ると言う。もちろんトランクに積んで家のガレージに着いた時点で満足して、次に見た記憶が無いのはいうまでもないんだけど。

思い出とか、いま話してる内容がビジュアルとして浮かばない人もいるって聞いた。自分はむしろ逆で、ビジュアルがなければ過去の何も思い出せない。何年何月にどうだったとか、ほんとうに思い出せない。だから偶然Youtubeでサンタナを聴いた瞬間にフラッシュバックしたことを書いてるうちに、色々追随して思い出せたのがほんと嬉しい。