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「だいじょうぶ」と「そやなぁ」のドラマ

前回の投稿の続き。
かぞかぞの話。河合優実の話。大九明子の話。NHKの話。
今週の最終回を前に,言っておきたいことがあったので急ぎで投稿。

このドラマ,表題のとおり,「キーワード」というかなんというか…
「だいじょうぶ」と「そやなぁ」のドラマなんじゃないかと。
いろいろな登場人物が,いろいろな俳優が,いろいろな言い方で「だいじょうぶ」と「そやあぁ」を発している。
両方とも時と場合と相手によるだろうが,大事な言葉だと思う。
河合優実主演の「あんのこと」でも,佐藤二朗の「だいじょうぶ,だいじょうぶ」はそれ以外の言葉では置き換えられないシーンであったと。

いまの私の仕事上の立場で。
「だいじょうぶだろう!」は相談相手にしてみれば「だいじょうぶか?」になってしまう言葉である。なので,あまり無責任に「だいじょうぶ」は使えない。「根拠あります?」と言われたら…
高校の野球部時代。デッドボールに当たった味方に対して「大丈夫か?」は禁句であった。監督から「デッドボールした奴に「大丈夫か?」って聞く奴はバカだ!」と言われていたからだ。∵「大丈夫?」は究極のClosedQuestionだからだそうで。つまりClosedQuestion=「はい」か「いいえ」でしか答えられない質問。さらにこの「大丈夫か?」は答えは2択ではなく「はい!」の1択でしかないからだ。
ヒットでも,エラーでも,フォアボールでも,デッドボールでも出塁したい情熱まっしぐらのデッドボール高校球児に「大丈夫か?」は「大丈夫です!」の1択でしかない質問なのだ。
いまの私の仕事上の立場で。
「大丈夫か?」は「大丈夫です!」の1択でしかない質問にもなりかねない。
だから「大丈夫?」はないが「大丈夫。」は言える人間になりたい。「大丈夫。」が「ホントに大丈夫か?」「根拠のない大丈夫じゃねーかー!」じゃなく,安心させられる「だいじょうぶ」が言えるように。

同じように「そやなぁ」。
家で「そうだね」「そうね」とばかり言ってると,嫁さんに「聞いてんの?」とカウンターを食らわされる。相槌ってむずかしい。。
職場で「そうだなぁ」を言うときといえば…
「はっ?それまじめに言ってんの?」「そんなに悩むことかぁ?」=「ちょっと俺が思ってんのとは違うけど,まぁ聞いとくか」「違うと思うけど,それ言ったら傷口に塩だなぁ。。」みたいな状況の時か。
相手に安心感を与えられる「そやなぁ」「そうだねぇ」「そうね」ってどうしたらいいのか。。

と,逸れに逸れまくってしまったが,かぞかぞの「だいじょうぶ」と「そやなぁ」。
各ベストは
「だいじょうぶ」は第6話。七実が死後の父親と始めて話すとき。
七実「ぱぱ。死んでまえって言うてごめんなさい。」
耕助「だいじょうぶ」
七実「だいじょうぶ?」←これ!「だいじょうぶ」の「じょう」の部分が少し低い声で。とってもいい。

「そやなぁ」は第3話。
ひとみ「ありがとうね,沖縄連れてきてくれて。」
七実「また昔みたいにもどれるように頑張らな。」
(中略)
七実「もどれるよな?」
ひとみ「そやな」
・・・・・・・
ひとみ「ほんっまに,楽しかったよ」
七実「うん,ふふっ,,そやな」
ひとみ「明日からまた,頑張らんと」
七実「そうやな」←これ!「そやな」じゃなくて「そうやな」。「う」が入る感じ。河合優実のアップと夕日と相まって,とてもいいシーン。

明日の最終回,「だいじょう」と「そやなぁ」でるかな。

好きなドラマで気付かせてくれた2つの簡単そうで簡単じゃない言葉。
人によって,相手によって,場によって,難しい言葉。
言って安心させてあげられるような大人になりたい。

と,明日最終回の「家族だから愛したんじゃなくて,愛したのが家族だった」お見逃しなく!
と安心感が滲み出ない俺が言ったところで何が変わるわけじゃないけどヨロシク!


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