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ゼンマイ仕掛けを愛でる(腕時計編)④

以前、懐中時計の話を書きましたが、その際に出てきたムーブメントを入れ替えるように言ってきた最初の時計屋さん。
実は他にも逸話がありまして・・・・・

一番最初の記事で紹介した、父からおさがりで貰ったシチズンの自動巻き。
これを最初の時計屋さん、Aとしましょう。その時計屋Aに持って行って、
オーバーホールをしてもらったのですが、仕上がって受け取る際に「この時計、風防が傷んでるのですぐ割れるだろうから、早目に交換した方が良いですよ。」とアドバイスを受けたんです。

それから暫くして竜頭(ネジ)が空回りするようになり、別の時計屋B(ムーブメントを褒めてくれた店)に持って行ったという流れがあるのですが、そこでオーバーホール(OH)した際には何も言われず、それから5年ほど経って改めて先日OHに出したんです。

そしたら何か雰囲気が違う・・・・・良い意味で。(汗)

「な、何か綺麗になっていませんか?」と思わず言葉が出ると「そうだよ。今回は風防を磨いてみたんだ。この時代の風防はプラスチックだから、研磨してあげると小さな傷程度は消えるんだよ。」


内部の小さな亀裂は残ってるけど、何か風防の透明度が増してる!

「おぉ~!?す、スゴイです!」と、思わず感動。
そう言えばSINN(ジン)の時計で、一部のシリーズは研磨する理由で風防がプラスチックだった!
ただ、自分は防水性の高いものが良かったのでミネラルガラスの256Dを選んだ事を思い出しました。

「え?良いんですか?」と聞くと「何回かウチに出してくれたから、ちょっと愛着が沸いて磨いてみたんだけど、喜んでくれて嬉しいよ。せっかくだったらオリジナル風防は大切にした方が良いでしょ!」とのこと。


オリジナルの日付位置にあるサイクロップレンズも健在


いやぁーーーーーーーー社外品に交換しなくてよかった!!!



 

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