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多様性

先週は両脚が紅白水玉模様になった子どもを

「診察終了残り3分ですがこれから連れて行きます!!」

とゴリ押し母ちゃんモードで

近くの皮膚科に連れて行った。

原因は蚊。うまい脚を見つける天才昆虫🦟

蚊は嫌だけど、

蚊だのハチだのの昆虫が大量に暮らす熱帯雨林に憧れる。

山のような生物が豊かな水に抱かれ、

食って食われて豊かな土地を醸成し続けてきた。


待合のベンチで暇になるだろうと、

カバンに突っ込んできた

「3000万種類の昆虫がいる雨林〜熱帯にも温帯にもある、南極にもあった〜」

という本を膝の上で開く。

あらゆる種が

億を超える単位で生息している。と、その数を見て子どもが一言、

「なんで人間は一種類なの?」


うわ、出た、子供の脳みそ天才。

失礼しました。
子どもの言葉が的を射抜きすぎていて、つい。


そう、

なんで1種類なのか。

そして、

その単一種の繁栄こそが、現実の危機を引き起こしているんだ。


みなさんの地域のお天気は、いかがでしょうか。

湘南もやはり雨です。

昨日熱海で発生した土石流で、被害に見舞われた皆様のことを思っています。

とんでもない映像を目撃して、胸を痛めている方も多数おられると思います。

どうか1日も早く安全が確保されますように。心穏やかに過ごされますように。


どうしてこんな事態が起こるのでしょう、

毎年、

しかも

複数箇所で。。。

2019年、日本は世界一災害の多く発生しました。

毎年塗り替えられていく記録は、異常なのでしょうか。

いや、異常ではない。

もはやこの気候は私たち自身が引き起こした危機

特に炭素過剰による温暖化が引き起こす危機的気候の進行は、

さまざまな相互作用によって止められる状況ではなくなってきた。

その原因はただ一つ

人間というたった一つの種類の生物の経済活動が、

地球を覆い尽くしたから。

これまで守られてきた自然の奥の奥まで、

私たちの、私の、この健康で文化的な生活のために

自然をひっくり返してしまったからに他ならない。


土砂崩れの話に戻りますが、

単一の森は崩れます。

複数の植物が絡み合い、根で土を掴むことで、地盤を固めてくれていたのが、

戦後ハゲ山に植林された単一の針葉樹だけに覆い尽くされた今

根の伸び方も単一となり、大雨によってずるりと剥ける。

下草を刈り、成長した木を適切な時期に伐採する

林業が、成り立たなくなっている。

鹿児島の友達の一人が林業に携わっているが、

生活は厳しいため副業もしていると話してくれていた。

(二年前なのでもう辞めているかも)


さらに、再生可能エネルギーである太陽光発電のために

その山ごとさらってメガソーラーとやらを設置してしまった。


(熱海の土石流の発生については、まだまだ検証不足の部分が

否めないのですが、私がこれを書いているタイミングで庵忠茂作さんも

こちらの記事も参考にしてもらえたらと思います。)

メガソーラーを山奥に作ったとしても、

送電は?常時の点検は?

電気会社の人に話を聞いたところ

初めは地主さんの求めで多くの山林にソーラー開発を

したものの、山間部に電線を通すなど管理面で膨大なコストがかかるため、

たった数年で衰退しているそうだ。

かくいう私は、ぶじゅさんの言葉にも押されて

この夏自宅に太陽光パネルを設置する予定でいる。

神奈川県は0円ソーラーと銘打って(検索してみてください)

自宅やマンションなどの屋根に太陽光パネルを無料で乗っけてくれる。

売電価格自体は下がる一方だが、発電機自体の価格も下がっているため

照射指数さえクリアすれば設置に向けて動くことができる。

何より電線で繋がっているから、山奥まで電線を引き延ばす必要がない。


たぶん、

良識ある優しい人ほど

度重なる未曾有の災害に心を痛めていると思う。

地球の環境をこれ以上悪化させないために、

節電とか、プラスチック製品の使用を控えるとか、

身近にできることに目を向け始めていると思う。

そんな方は、ひとまず電力会社選びを見直すことを強くお勧めしたい。

今はネットで簡単に電力会社を変えられる、パワーシフトという選択肢があることを、まずは知ってもらいたい。


節電のために、クーラーを節約したせいで熱中症にかかってしまう。
なんていうことだけは避けられるように。


話はまた戻ってしまうが、

単一、

というシステムが合理的で大量の利潤を産み出してきたが、

結局そのツケが私たちの日常に回ってきている。


私の何よりの懸念が農作物の単一栽培だ。

慣行農法による単一栽培は

たくさんの化学肥料と農薬なしにはできない。

何十年にもわたるこれらの投与で、養分を掴めなくなった土は

多発する洪水によって河川に流出する。

日本もそうだが、

今私が1番気になっているのがブラジルで行われている

バイオマス燃料=サトウキビの大規模単一栽培だ。

ブラジルといえばあの熱帯雨林、アマゾン

日本も

このバイオマス資源開発に賛同する本が震災前後にいくつも出ている。


人間という単一の生物が

単一の土地利用を進めて

単一の豊かさをベースに

単一の文化発展を目指し

今日の私たちがある。

その私たちは

単一が故に息苦しく

単一が故に選択肢が見えず

単一が故に違う他を認められない。


だがしかし!!!

まだ私たちに自由はある!!!!

自分で考える頭だけは

単一に染めなくていいんだ。


多様な自然を見て

持ちつ持たれつで支え合う

多様な環境こそが

私たちの生きる手段ではないのだろうか。


昨日、雨の上がった藤沢の畑で

農業研修の一環で自分の菜園の環境調査を行った。

そこには

野菜も、雑草も、食べられる山菜も(雑草だけど笑)昆虫も、

モリモリ栄えていた。

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私たちにはまだ、見えていない選択肢がたくさんある。

気づいていないだけで、

これから進むべき道は周りの自然が示している。

どうか、

どうか

この一歩が

未来を作りますように。

どうか

どうか

あなたの一歩と

いつか出会えますように。

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