見出し画像

決算書の数字から見えるもの

色々な法律がありますが、
租税法は知らなくても日常で困ることはありません。

税務署が来たら、税金をとられる、
そう思い込んでいる経営者の方は沢山おられます。

突然、調査がある連絡を受け、
何を見て、何を聞かれるのかわからないまま調査が実施されます。
不安で、調査の連絡を受けてから終わるまで、仕事が手につかない、
と言われる人もいます。

何も問題がなければ、短日で終わることもあります。
問題があれば、数か月におよぶ場合もあります。

調査で誤りが把握された場合には、納めるべき税金を計算し直し
足りない税金と加算税、延滞税等をあわせて納付することになりますが
その追徴された税金等の支払いに苦慮される経営者の姿もみてきました。

中には私利私欲のために、税金をごまかしている経営者もいましたが
経理処理が税務署が認められないものだと「知らなかった」
「知らないから損をした」みたいに言われるとモヤモヤしていました。

知らない理由として、
税の専門用語がわからない、税法をみてもわからない
国税庁のホームページをみてもわからない
情報はあふれていても判断できないことも原因だと思います。

検索すれば色々と教えてくれますが
経営者のやりたいことにそった答えを導きだしてくれるかはわかりません。

また、調査後に、調査の内容に不服があるけれど
過去のことは、さっさと税金を払って終わりにしたい
過去を振り返るよりも、先の売上、利益が大事だと
言われると、更にモヤモヤした気持ちになっていました。

なぜなら、経営者が納得しないままに調査が終わっていると
次に調査に行った担当者は不満を聞くことから始まるからです。
3年前だったり、5年前の調査で吐き出せなかった感情をぶつけられ
調査がスムーズにいかない場合がありました。

例えば、前回の調査で、売上を計上していなかったことを理由に
今まで経営者が貯めていた貯金はなくなり、
それでも足りずに金策に走り、やっと落ち着いたらまた調査に来た
前の担当者を刺し殺したい、と言われたことがありました。

詳しく話を聞くと
前回の調査の前に大病を患い
これからの経営への不安、老後の不安、治療費の不安から
売上の一部を計上せず、貯金していたそうです。

理由は理解できても、法律では認められない経理処理に対して
厳しい処分がされるのは、法律のとおりです。
7年間遡って追徴された税金、加算税、延滞税の金額を見て、
死んだ方がましだと思った、と言われていました。

経営者の悩みはお金に直結します。

お金のことを話すのはタブー視されていますが
人世100年時代、高齢化社会、人手不足、
家族の悩み、従業員の悩み、取引先も含めた人間関係などなど
これらが、経営に影響を及ぼすことも少なくありません。

そして、お金に対する判断は経営者の価値観で決まります。
誤った価値観でお金を使うと、すぐにお金は無くなります。

これくらい計上しなくてもいいのではと収入をもらす
これくらい経費に入れてもいいのではと支出を増やすと
その後の調査で「認められません」と税金をとられることになります。

一番の無駄は、誤った価値観でした経理処理が認められなかった場合の
追徴課税だと思います。

だから、お金の価値観を変える必要があるんです。
自分のことはわかりません、
まさか、数字に人格がのっていると思っている経営者はいないでしょう。

数字に人格がのり、その数字を否定されるから経営者の感情が揺さぶられ
暴言を吐き、脅し、考えたくもないと心を閉ざしていたのではないか
そう思うと、税法を知らなくても、数字に人格がでないようにすればいいのではないかと思うようになりました。

経営者に聖人君主になれと言っているのではなく
経営者が「これくらいいいのでは」という気持ちだったり
経営者の「自分さえよければ」といった気持ちを手放すことができれば
数字は変わっていきます。

税務調査でお金をとられるのではないか、といった不安や
何を言われるのか、何を見られるのか、といった不安もなくなるでしょう。

私は、税務調査の不安をなくすお手伝いができます。
それは、決算書の数字を見て、調査に行く会社を決め、調査をし
納税者と対峙することで沢山のことを学びました。
だから、調査担当者がすることがわかります。

そして、数字から人格を消すことができれば、経営者、会社の大きな飛躍に繋がることを知っています。
なぜなら、経営の立て直しの相談を受けた時に一番大きな障害になったのが、経営者のお金の価値観だったからです。

今回、国税出身の税理士だからできること
私にしかできないこと
やりたいことを電子書籍にまとめることができました。

興味がおありの方は、こちらのURLから是非電子書籍をお読みください。

https://s.lmes.jp/landing-qr/2004094330-raelVXVj?uLand=ZTGtdE


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?