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呵責液
2019年2月10日 21:34
俺は雛の頃、魔女の美しい花々が咲き乱れる庭の中の、八重咲きの立葵の葉の下で、傷ついて弱々しくぴいぴい鳴いていたらしい。恐らく、巣から落ちたところを、近所の野良猫に連れ去られて、置き去りにされたようだが、 そこで死なれたら庭が汚れて困る、と仕方なしに家の中に入れたらしい。が、本当の理由は助ける為ではなく、肉と血を薬に混ぜ込むか、骨を標本にして飾ろうとでも思っていたとか。それを大きくなった俺自信
2019年2月8日 21:19
ここは、花たちの王国です。目を閉じて茨に取り囲まれた鋼の古い門を想像してみて下さい。それを手でそっと押すと、誰でもその美しい国へ行くことが出来るのです。赤く威厳のある薔薇が国王で、白く気品のある薔薇が妃、桃色の可愛らしい小さい薔薇がお姫様です。真紅の花びらの国王は、重く歳を重ねた木の年輪のように、幾重にも立派な真っ赤な王冠を輝かせています。世界で一番のルビーも、この赤い宝石には、勝てっこない