見出し画像

ムーミンとトーベヤンソンさん

※トップ画像は「tonar」さんの作品です。

「TOVE」という映画を観ました。
ムーミンの原作者、トーベヤンソンさんの半生を描いた映画です。

私のムーミン愛は不変です。ムーミン村は私の理想の世界ですし、ムーミンのキャラクターたちは愛すべき存在です。

内容を書いてしまうとネタバレになってしまいますから、映画を観て考えたことを書きます。

ひとつは、なぜ、トーベヤンソンさんや多くの人たちは思ったことを正直に話して、相手を傷つけてしまうのだろうかということ。

正直なことはとても素晴らしいことだと思いますが、思ったことをなんでも人に伝える必要があるのでしょうか。それは、最近、総理補佐官が、同性婚などについて暴言を吐いてクビになる、ほかの人たちもネットでの暴言をして炎上するなど、思ったことを自由に正直に話すことでトラブルを起こしています。

なぜ問題になるのかといえば、相手のことをなにひとつ思いやっていない未熟さがあるからだと思います。想像力が欠如しているのだと思います。

なにかを話す。なにかを書くさい、このことで傷つく、あるいは嫌な思いになるのではないかと想像したら、伝えていいことと、今は口を閉じておこうということがわかるのではないでしょうか。

もうひとつは、トーベヤンソンさんの父親も画家だったそうです。
父親が亡くなったあとで、いつも口うるさくトーベヤンソンさんにアドバイスしていてケンカばかりしていたそうですが、ほんとうはムーミンの絵と物語を愛し、トーベヤンソンさんの作品や新聞、雑誌の切り抜きを大事にスクラップしていたことにトーベヤンソンは号泣します。私も感動しました。

なぜ、生きているうちに、関わっているうちに愛情の気持ちを、そして言葉を伝えない人たちが多いのだろうと思います。黙っていても気持ちはわかっている、というのは旧石器時代の化石化した考え方だと思います。

言葉にして、形に伝えないとなにひとつわからないものではないでしょうか。

生きているうちに、関わっているうちは暴言を吐いていて、死んでからほんとうの愛情を抱いていたことがわかっても遅すぎます。終わりのない後悔だけが残ります。

生きているうちに、関わっているうちに愛していると伝えたいものです。
大事に思っているということを伝えたいものです。

トーベヤンソンさんは自分の気持ちに正直に生きた人だったようです。

私もオリジナル曲では本音、正直な気持ちをそのまま歌詞にしていますから、人のことはいえないのですが。いずれにしましても、だから、私の歌を愛してくれる人は、私自身を受け入れてくれていると感じて、共に生きていけると信じてしまうのです。

        (了)

新たに「新潟ちゃんねる」を作成しました。
神社と仏閣は「開運ちゃんねる」の動画を少し編集してアップ。

私のオリジナル曲


気にとめていただいてありがとうございます。 今後ともいろいろとサポートをお願いします。