君と世界が終わる日に

本格的な国産ゾンビドラマ『君と世界が終わる日に』がスタートしました。
仮面ライダードライブがゾンビと戦う作品です（Σ違ぇよ！）。
だけど最終回で〈ベルトさん〉と御別れしてるので変身できませんでした（だから違ぇよ！）。
おまけに主人公の名前が〝響〟なので『仮面ライダー響鬼』を想起しました（そこはそうだねw）。

ってなワケで今回はチト私的分析を語ります……とは言っても『モンスターコラム』ではなく感想雑談ですが（『モンスターコラム：ゾンビ』については下記 URLを参照されたし）。

まず、国産初の『本格的ゾンビ連ドラ』というのが売りです。
まぁ、厳密には既に『玉川区役所 OF THE DEAD（テレ東）』とかありましたし、Ｖシネなんかでは『女子高生ゾンビ』とか『ゾンビ自衛隊』とかコンスタンスに『ゴア系Ｂ級（過激グロ描写系）』を増産してましたし、最近では邦画題材にもちょくちょくなってますから、決して『初の国産ゾンビ作品』ではないんですが……むしろチト遅い着手。
ただテレビドラマとしては先述の『玉川区役所 ～』以来かな？

これは私的憶測だけど、このタイミングでのゴーサインは『コロナ禍』の世相暗喩は間違いないでしょう。
総じて〈怪物〉というのは何かしらの不穏暗喩であり、とりわけ〈ゾンビ〉は感染恐怖のメタファーですから。
この辺の持論は下記 URL『モンスターコラム：怪物達の世相警鐘』を参照にされたし。

『玉川区役所 ～』との対比相違点としては『日テレ × Hulu』という肝煎なので潤沢に制作費が使えている事と、本格志向路線でシリアス度が高いという事（テレ東は低予算だからチープコメディ要素も強くなる……とはいえ、テレ東は逸早く着手する先駆的挑戦姿勢には常に長けているのだけれど）。

物語骨子はHuluの看板海外連ドラ『ウォーキング・デッド』のパク……コホン……じゃなくて模倣（ぶっちゃけ家族愛が恋人愛に変換されているだけ）。
というか『ゾンビ作品』の導入テンプレでしかないのですが、現段階では第１話なのでココは評価するに早いでしょう。
そもそも『ゾンビもの』はシチュが決まっているから、どれも出だしは類型的になるし。
肝心なのは〝本格的にドラマが動き出してから〟で、そこから如何に〝作品個性〟を出せるか……そこが勝負ですね（演出面とかでもいいし）。

ただココが『竹内涼馬 × 中条あやみのメロドラマ押し』になるとつまらない。
もちろん、そこ（悲恋要素）は本作のドラマとして肝だから主観に描いていいのだけれど（悲壮な環境ほど悲劇や悲恋は映えますし）、単に〝それのみ〟なら別に『ゾンビもの』としてやる意味は無い。
『ゾンビもの』の醍醐味は『理不尽な不条理』であります。
時として〝美徳〟や〝倫理〟すらも呑み込む無情であり、またはそれを斥けるカタルシスであり、予定調和クソ食らえな破戒展開。
え？　露骨な女子受け要素？
そんなん知らんがなwww
怪物ホラーの魅力は、そんなトコじゃない！
つまり『ゾンビ作品』の本質は『絶望サバイバル』で、それを通じて〝人間性〟を抉り出す事にある。

それから私的にはタイトルも気になる。
『世界が終わる日に』は解るとして『君と～』ってのは、何やら示唆的ですから……今後の展開に微々と無情感を期待してしまう。

にしても、日本の『ゾンビ描写』もクオリティ上がったよね……前述のマイナー作品群が発展の礎として在ったにせよ。
この点は下手なＶシネよりも高水準。

まぁ「ゾンビに興味はあったけど怖いから避けていた」ってビギナーには入門編として良いのでは？

ちなみにオイラの好きな『ゾンビ映画』は
『ナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッド』
『吸血ゾンビ』
『28日後…』
『28週後…』
『バイオハザード（初作）』
です。
『君セカ』に馴れたら観てみてね。
どれも名作ですから（特に『28週後…』は〝切なく泣けるゾンビ作品〟です）。

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📝モンスターコラム：ゾンビ📝
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=296193931435843&id=100031357149844

📝モンスターコラム：怪物達の世相警鐘📝
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=260281955027041&id=100031357149844
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