アルカナン

名前：アルカナン
変身者：四紋しもん剣也けんや
属性：超錬金魔術
登場作品：『魔術特捜アルカナン』

性格：
爽やかな好青年であるが、その使命から常時警戒心を張り巡らせており、密かに発揮する洞察力と分析力は鋭い。
幼い頃に〈超魔術秘密結社マギスノワール〉の魔術犯罪により家族を失っており、唯一生存したところを伝説の錬金科学者〝ロジャー・ベーコン〟に保護された──以降〈マギスノワール〉を壊滅させるハンターとして育成され、晴れて〈魔術特捜〉として世に帰って来た経緯に在る。
普段は〈マジシャン：手品師〉として活動しており、マジックショーや慰問手品会を公演。
自身の手品で、人々（殊に子供や老人）が笑顔になる事が何よりも嬉しいようだ。

武器：
●霊子剣〈キルリアンブレード〉
●幻素魔術銃〈エレメンティカルブラスター〉
●諸々の錬金科学マシーン

特徴：
伝説の錬金科学者〝ロジャー・ベーコン〟によって作成された超武装強化服〈アルケミックスーツ〉を纏った戦士。
その使命は〈超魔術秘密結社マギスノワール〉を壊滅させる事である。
通常の警察組織では手に負えない〈魔術犯罪〉を、彼は人知れず追跡し続ける。
「アルカナン・オン・ステージ！」──魔術特捜アルカナンは、僅か１秒で変身を完了する！

解説：
ゴーグルが示すようにモチーフは〈スペード〉であり、ボディは〝マジシャンのタキシード〟と〝刑事の背広〟の両イメージを混在して意匠しています。
名前〈アルカナン〉は、トランプのルーツとされるタロットカードの種類〈アルカナ〉から。
つまり本作最大のモチーフは『トランプ』です。

実は最初の着手段階では「大胆にスペードをあしらったスーパーヒーローを創作したいな」という動機だけで、方向性は全然定まっていませんでした。
それでも漠然ながらに『新戦隊』という考えが８割占めていましたね。
で、頭部が出来てから、ふと悩んだ。
既に〈トランプモチーフ戦隊〉としては本家に『ジャッカー電撃隊』がいますから、どうしても〝そのイメージ〟を払拭する事は叶わないでしょう（受け手には）。
それに、ずっと『戦隊』が続いていましたから、ここらで違う像もやりたかった。
そこで〈メタルヒーロー〉へとシフトチェンジして、現在の形になったのです。

また『トランプ』というのは、そもそも『タロットカード』がルーツであり、更に遡れば、かなり〈魔術思想〉と密接な繋がりに在ります。
基本的に〈メタルヒーロー〉は〈SF超科学〉をコンセプトとしていますが、これを〈魔術オカルティズム〉に置き換えると〈錬金術〉が巧く該当します。
そこからスーパーパワーの根源は〈錬金術の結晶〉となり、そうなると敵も〈宇宙犯罪組織〉ではなく〈魔術系秘密結社〉となる……という事は、引き起こす災厄も〈魔術犯罪〉となり、晴れて〈魔術特捜〉という独特のキャラクター設定に落ち着いたのです。

凰太郎ヒーローに於ける〈錬金術メタルヒーロー〉としては、先立って〈妖滅ようめつ狩人ハンターヴァンシング：『妖滅ようめつ戦隊せんたいカルマージャ』〉がいます。
これは後付け設定なのですが、そうした背景から〈ヴァンシング〉（牽いては『妖滅ようめつ戦隊せんたいカルマージャ』）とは水面下で繋がっている世界観になりますね。
実際〈ヴァンシング〉は、こちらにもゲストレギュラーとして度々登場して共闘します。
この辺のカタルシスは〝宇宙刑事ギャバンと宇宙刑事シャリバンの共闘〟なイメージですが、先輩戦士だけに〈ヴァンシング〉の方が〈ギャバン隊長〉的なポジションになります。
しかしながら、同じ〈錬金術メタルヒーロー〉ながらも、双方の出自背景はまったく異なります。開発コンセプトや武装は同一ラインに在りながらも、あくまで〈ヴァンシング〉は〝西洋妖怪退治に特化したアンデモンスーツ〟であり、対して〈アルカナン〉は〝魔術特捜に特化したアルケミックスーツ〟なのです。

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