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※ 司法試験考査委員(労働法) 【コード事件】(京都地判R4.9.21労判1289.38) この事件は、会社Yに、3か月の試用期間としての勤務後に、期間1年の有期契約を締結していた従業員Xが、1回契約更新された後、他の従業員からの苦情(職務怠慢など)があった、同様のことがあれば更新拒絶もあり得る、等と注意を受け、さらにその後、コロナ禍で休業(100%支給)とされ、会社業績の急激な悪化等を理由に、更新拒絶をされた事案です。 Xは、Yによる更新拒絶が無効であると主張し、Y
【国立大学法人東北大学(雇止め)事件】(仙台高判R5.1.25労判1286.17) この事案は、大学職員の業務を通算8年間行った従業員Xが、大学Yによる更新拒絶を無効として争った事案です。2審も、1審と同様にXの請求を否定しました。 1.実務上のポイント 1審と同様の判断が示されたので、そこで指摘したポイントは同様に維持されています。なので、「国立大学法人東北大学(雇止め)事件」(仙台地判R4.6.27労判1270.14、労働判例読本2023年版161頁)も合わせてご
※ 司法試験考査委員(労働法) 今日の労働判例 【日本通運(川崎・雇止め)事件】(東京高判R4.9.14労判1281.14) この事案は、無期転換(5年超過)直前に雇止めされた有期契約者Xが、会社Yに対して、雇止めが無効であると主張した事案です。1審2審いずれも、Xの請求を否定しました。 同じ会社の、同様の雇止めに関し、同様の判断(原告の請求を否定)をした高裁判決(「日本通運事件」東京高判R4.11.1労判1281.5)が参考になりますので、ここではその参考判例と対比
※ 司法試験考査委員(労働法) 今日の労働判例 【日本通運事件】(東京高判R4.11.1労判1281.5) この事案は、5年10か月・7回契約更新してきた有期契約社員Xが、会社Yによる更新拒絶を無効と主張した事案で、1審2審いずれも、Xの請求を否定しました。無期転換に関する労契法18条が導入後間もないため適用されない事案です。 1.判断構造 1審では、大きく2つの問題を検討していますが、2審は、そのうちの1つの問題について言及していません(下記①)。 ① 自由な意思
※ 司法試験考査委員(労働法) 今日の労働判例 【グッドパートナーズ事件】(東京地判R4.6.22労判1279.63) この事案は、派遣の介護士Xが、就職1年目で会社Yに更新拒絶され、この更新拒絶が無効であると争った事案です。更新拒絶が明示されたのは1回だけですが、1回目の更新拒絶が無効となれば、再度、2ヶ月の契約が成立しますので、その満了時に2回目の更新拒絶があったかどうかが問題となりました。 裁判所は、Xの請求のうち、2回目の更新拒絶までの間の賃金請求などを認めま
【国立大学法人東北大学(雇止め)事件】(仙台地判R4.6.27労判1270.14) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、大学職員の業務を通算8年間行った従業員Xが、大学Yによる更新拒絶を無効として争った事案です。裁判所は、Xの請求を否定しました。 1.更新の期待 裁判所は、労契法19
【学校法人茶屋四郎次郎記念学園(東京福祉大学)事件】 (東京地判R4.1.27労判1268.76) ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK 本事案は、言動に問題のあった教員X(1年ごとの有期雇用契約)を学校Yが雇止めした事案です。裁判所は、Xが教員と
今日の労働判例 【エボニック・ジャパン事件】東京地判H30.6.12労判1205.65 ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、定年後再雇用を拒否された従業員Xが、会社Yとの雇用契約の継続の確認などを求めた事案です。 裁判所は、Xの請求
今日の労働判例 【ロバート・ウォルターズ・ジャパン事件】(大阪地判R3.10.28労判1257.52) ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、派遣会社Yに、1か月間の有期契約(3月2日~31日)で雇用されたXが、派遣先会社Kでの勤務を1
今日の労働判例 【医療法人社団悠翔会事件】(東京地判R3.3.31労判1256.63) ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、病院Yから、1ヶ月の有期契約で雇用された医師Xが、2ヶ月で契約更新されなかったことが無効である、などと主張して
今日の労働判例 【日本通運(川崎・雇止め)事件】(横浜地川崎支判R3.3.30労判1255.76) ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、無期転換直前に雇止めされた有期契約者Xが、会社Yに対して、雇止めが無効であると主張した事案です。
今日の労働判例 【国際自動車ほか(再雇用更新拒絶・本訴)事件】東京高判H31.2.13労判1199.25 ※ 週刊東洋経済「依頼したい弁護士25人」(労働法) ※ 司法試験考査委員(労働法) ※ YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、無期契約者らXが定年後、再雇用や雇用継続を拒否されたことの適法性を争ったものです。裁判所は、
【日本通運事件】東地判R2.10.1(労判1236.16) (2021.7.2初掲載) YouTubeで3分解説! https://www.youtube.com/playlist?list=PLsAuRitDGNWOhcCh7b7yyWMDxV1_H0iiK この事案は、5年10か月・7回契約更新してきた有期契約社員Xが、会社Yによる更新拒絶を無効と主張した事案で、裁判所はXの請求を否定しました。 1.労契法19条1号と2号 更新の期待に関する労契法19条1号と2
【テヅカ事件】福岡地判R2.3.1労判1230.87 (2021.3.26初掲載) この事案は、定年退職後に再雇用された従業員Xが、会社Yから、当初の期待よりも早く更新拒絶されたことからその効力が争われた事案で、裁判所はXの請求を概ね認めました。 1.更新の期待 労契法19条2号が適用され、Xには更新の期待があると評価されましたが、そこで特に注目されるのは、健康状態に問題がなければ自動的に更新されるような運用がされていたことが直接の根拠として指摘されているほか、事案概